作詩2

藤原琉堵

曖昧狂想曲

幾月 幾年数えて 歩いてきた

辿り着いた場所は 思い描いてたのとは 少しだけ違った

世界が終わると言われたあの日から 年が明けて 10年経過

何となく 終わって欲しかったと 誰にも言えずに


ここまで来たよ この歳月で 何が変わった

欲しかった答えは 見当外れの方角に 飛んでは消えた


世界はさ 何も変わらず進んでいくんだよ 解ってる

手にしたはずの地図は 白紙だったんだ

あの日 世界の終わりを望んだ僕は まだ生きてるよ

少女はずっと 少女のままで


ゆく年 くる年 逆戻り 立ち止まった

振り返った場所は スタートラインから 程遠い位置

何となく新しくなった世界から 年月流れて 10年経過

少しだけ 何かを期待したと 心で呟いて


どこまで来たの? この歳月で 何が変われた

欲しかったものは 全くの見当外れで 空に舞い散った


世界はさ 何も変わらず廻り続けるよ 解ってる

手にしたはずのコンパスは 壊れていたんだ

あの日 死にたがってたはずの僕は まだ生きてるよ

何も出来ずに 立ち尽くして


あの日一度だけ 世界は終わって 新しい夜明け

僕が欲しかったのは 答えじゃなかったって


消えていく星を眺めながら 10年前の僕にバイバイ

手を振る少女は ゆっくり歩き始めた


世界はさ 何も変わらず進んでいくんだよ 解ってる

手にしたはずの地図は 白紙だったんだ

あの日 世界の終わりを望んだ僕は まだ生きてるよ

少女はずっと 少女のままで


世界はさ 何も変わらず廻り続けるよ 解ってる

地図に目的地を書く コンパスが動く

あの日 世界の終わりを望んだ僕は 始まりを望んでる

少女はいつしか 大人になって

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