足元で紅葉がさけぶ 雄鹿が孤独でさけぶ 秋はふるえやまない

〇〇五

 奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき 【猿丸太夫】


秋のうた。

“秋-紅葉-鹿”という代表的な取り合わせを詠み込んだもの。

「猿丸太夫」という名は、人につける名としては不自然で本名ではないと言われている。聖徳太子の孫・弓削王ゆげのおおきみとする説、天武天皇の子・弓削皇子ゆげのみことする説、道鏡説、二荒山ふたあらやま神社の神職小野氏の祖である小野猿丸とする説など諸説ある。代表的な美意識を代表するための存在のようである。


 ・足元で紅葉がさけぶ 雄鹿が孤独でさけぶ 秋はふるえやまない

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