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伽戸ミナ

秋の田を夜通し見張る番人の袖のほつれからしずくが落ちる

〇〇一

 秋の田のかりほのいほのとまをあらみ我が衣手は露にぬれつつ 【天智天皇】


秋のうた。

天皇が農民の苦労や寂しさに想いを巡らし詠んだ。

天智天皇は即位する前、皇子の時代(中大兄皇子なかのおおえのおうじ)に、大化の改新を推進した。これにより豪族中心の政治から天皇中心の政治に移り変わっていった。

中央集権化を進めた天皇が、農民を想い詠んだうたである。ただし、よみ人知らずのうたが形を変え天智天皇作と言われるようになったとする説もある。


 ・秋の田を夜通し見張る番人の袖のほつれからしずくが落ちる


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