星飼い少女

真夜中の丘に立って 満点の星空に 手を伸ばす少女が一人

暗がりの中 誰もいない 何も見えない


きっと届かないさ 解ってる

希望的観測だけじゃ 何も変われないって事


ねぇ 手を伸ばしたって 君には届かないよ

星が降って 街は静かに眠って

夢の中でさえ 君には会えなくて


流れ星の群れ 迷子の小惑星 銀河の海の真ん中でかくれんぼ

光の渦 アンドロメダ 宇宙船


願いは叶わないさ 解ってる

綺麗事だけじゃ 何も変われないって事


ねぇ 手を掴んだって 君には遠すぎて

一番星 街は静かに廻って

夢の中でさえ 君とは喋れなくて


空を見上げて 少女は目を閉じた

届かない願いを 流星の夢に乗せる

小さな手の中には 確かに光ってた 星明かり


ねぇ 手を伸ばしたって 君には届かないよ

星が降って 街は静かに眠って

夢の中でさえ 君には会えなくて


こんなにも 君に会いたくて

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る