第4話「お祭り」

「つか俺ら出る側じゃんね」

「え、先輩方出るんですか?」

「御三家は主催者側なので……。僕も太鼓叩かなきゃいけないですし、みんなで見ようってなったらなかなか難しいですよ。はぁ、マジクソイベント。因習村サイアク」

「ジンゴ先輩はなにするんです?」

「なにをしてるかと言われると……なにしてるんだろうな? なんか、じいちゃんが口上述べてるあいだ隣に立ってたり……?」

「それいずれジンゴさんがやるんですよ」

「うわあーやめろサトル!! 言うな! やだ! 大人になりたくない!!」

「……じゃあ、みんなで周るの難しそうなんですね。こっちでデカい祭りやるっていうから楽しみにしてたんですけど……」


 自分たちより高い位置で肩を落とす後輩に、ジンゴとサトルは顔を見合わせた。


「えっと、僕の出番が6時半から15分くらいだから……。準備片付けでその前後もあるけど……」

「俺は夜には解放されてるはず。先にカイと合流してそれからサトルと合流すれば……」

「クライマックスの花火には間に合いますかね?」

「……! せんぱぁ〜〜い!!」

「うっわその顔やめてください」

「サトルガチで嫌そうな顔すんなって。──花火楽しみだな!」




出演:「サトルクエスチョン」より 仁吾未来(ジンゴミライ)、神宮開(ジングウカイ)、問間覚(トイマサトル)

20240728.NO.5 「お祭り」


日常の謎系青春学園ミステリー、本編はコチラ→

https://kakuyomu.jp/works/16817330659124257742

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