第43話 試験終了! 全てはカナタの『計画』のままに……!/どこにでもいる子供の笑顔



 騒動から数時間後。


 霊奏資格試験は無事に再開。後半組まで模擬戦は進み、無事に終わりを迎えようとしていた。

 そんな中、



「ふふ、ふふふふ……!(あぁぁぁぁ、やっちまったやっちまったぁ……!)」



 沈む夕日に照らされながら、俺は隅っこで体育座りして、ひたすら今日の行いを後悔していた――!



「ふふふふ、ふぅ~……!(凶悪に振る舞いすぎた凶悪に振る舞いすぎた……! オウマ総帥からもめっっちゃ嫌われちゃったよ……!)」



 なんだったんだろうか。初めてキレてからの俺は。

 後半はもう気持ちよく暴虐に振る舞ってたくらいだし。



「はぁ……(俺、おとなしいモブのはずなのに……カメラ来てるのになんであんな……!)」


「カナタの旦那ぁ、ずっと変な調子じゃがどうしたんじゃ~?」



 へこむ俺に、村正ヒノスケさん(死の商人)が胡坐をかきながら話しかけてきた。



「やっぱりアレか、新型霊装『業魔絶鋼・地獄鳥』の性能に感動しちょるんか!?」


「いや、ちが」


「いやァ~~ワシも大興奮だったぜよッ! 霊力調整を補助するAI機能は取り付けたが、よもやそれで『幻子力破壊光』を使ってみせるとは!!! クゥッーッ! 疑似核分裂起こすとか旦那サイコォーッ! 想像以上の極悪兵器にしてくれたぜよ! さすが旦那! 邪悪の権化ッ!」



 やめろっつのその扱い!


 俺はさっきから、ロウガにブチキレてからの邪悪な言動を反省してるんだよ……!



「マジで旦那には感謝ぜよ。『緋々色金ヒヒイロカネ』を用いた新型霊装の、これ以上ない宣伝になったからの~。金のある最上位霊奏師からこぞって買いにくるはずじゃ」


「そうですか……」



 そりゃよかったなぁ。俺はへこんでるってのにホクホク顔しやがって。



「これも、旦那の『計画』通りなんじゃろうな~」



 って、ファッ!?



「一体なにを……?」


「旦那こそは概念霊【緋々色金ヒヒイロカネ】の主じゃろ」


「それはまぁ」


「つまり、生成した緋々色金ヒヒイロカネを消すのも自由。ニホンの霊奏師があの霊装に依存するほど、旦那に逆らえなくなるよなぁ?」



 は!? いやっ、それはそうだが、そんなこと考えたこともないぞ!?



「何を言ってるんですか。そんなこと……」


「わかってるぜよ~。そもそも今回、不知火兄妹が襲ってきたのも旦那の仕込みよな?」



 ファファッ!? 何言ってんだヒノスケさん!?



「だって本人が言ってたじゃろがい。カナタの旦那のせいでオウマのとっつぁんが変わって、それでちょっかいをかけてきたと」


「!?」



 たしかにそんなこと言われてたが!?



「あと旦那、口振り的に兄妹の性格から素性まで調べてたようじゃし。コントロールする気満々やんけ」


「!?!?」



 たた、たしかに、一周目知識で兄妹の過去や凶暴さは知っていた……!


 はたから見たら、わざわざ調べたように見えるのか……!



「くくっ。旦那からしたら、『オウマの義子・暴走』という仕込み爆弾が、最高のタイミングで爆ぜたわけじゃなぁ」


「あの」


「そして! 考えてみれば、今回カメラが来たきっかけも、旦那が関東上空ソフトボール大爆発とかいう問題を起こしたからじゃ!」


「!?」


「メディアは強引にでも食い付いてきたじゃろ。配信者って連中が忍び込んできてもおかしくはない」



 そこで、ヒノスケさんはニタリッと笑った。



「全ての『策』が繋がったのぉ……! 問題の爆弾を仕掛けた上でカメラを招き、そのタイミングで爆発したのをいいことに、旦那が手綱を握る新型霊装で大活躍ッッッ! いやぁ~上手い! 最大宣伝力で脅威を見せつけてみた!」



 いやいやいやいやいや……!?



「霊奏師は死と隣り合わせの仕事じゃ。そこであ~んなツヨツヨ装備を見せつけられたら買っちまうわ。たとえ、カナタの旦那に支配されてると分かってものぉ」


「そんなこと、考えては」


「わかっとる。経営学における『リマーケティング効果』じゃな」



 いやなにそれ!? 何をわかったの!?



「今回の策の肝。それは霊装の宣伝を、『オウマの義子・暴走』とセットにしたことじゃろう。ゆえに連日ニュースは繰り返される。そのたびに、〝カナタの支配下になるのが怖くて、霊装を買わないと決めた〟〝迷っている〟という連中の脳裏に、霊装の凄さが再生される」


「あの」


「つまりッ、〝やはり買うべきか〟という選択肢が現れ続けるわけじゃ! 堕ちる者が増える! いやぁ~こういうことだったんじゃなぁぁ。流石はカナタの旦那。邪悪の極み……!」



 だからッちげーーーーーーよ!

 そんなこと考えてないし、邪悪じゃないし!



「よっ、邪知暴虐! 闇の深さがマリアナ海溝! 核分裂赤ちゃん!」



 殺すぞ。



「変な勘違いやめてくださいよ……。緋々色金ヒヒイロカネを消す気なんてないですし、みんな強くなったら自分は幸せですよ(一か月半後には【消失】の概念霊が現れるし……)」


「ははは。自分に従う強い兵士が増えたら幸せか!」



 変な変換するな!



「じゃ、ワシはそろそろ帰るわ。旦那のおかげでいいモノ見れたし、オウマのとっつぁん用の新型霊装も作らにゃアカンしのぉ」



 ヒノスケさんは立ち上がると、パンパンと尻に付いた砂を払いながら背を向けた。



「じゃあの、カナタの旦那。嫁さん来たようじゃしお暇するわ」


「嫁?」



 意味わからんこと言いながら去っていった時だ。「カナタさん!」と逆方向から名を呼ばれた。



「何を隅っこにいるんですか。模擬戦、見に行きますよ」


「セツナさん」



 妙にツンツンした声は彼女のものだ。そう思って視線を上げると、



「ふふん。最終戦はシャロの出番なので、わたくし気合を入れてきました!」



 彼女は、チアガールの恰好をしていた。



「うわっ、馬鹿っぽ」


「馬鹿っぽとはなんですかぁーーーーッッッ!?」



 めっちゃ怒られてしまった。


 いやすまん。クール爆乳氷属性ヨコチチ美少女のチア姿とかホントは眼福になるはずなんだけど、なんかセツナさんだと……。



「セツナさんの知性が……消えた……」


「消えてませんよ!?」



 いやいや重ねてすまん。


 一周目で遠目に見た『氷の女』モードの印象が強いせいか、今の彼女がどうにもアッパラパーに見えてしまう。

 謝らなければ。



「すみません。えっと、セツナさんが綺麗すぎたせいで発言に迷ってしまって」


「綺麗ってっ……いや、それでなんで罵倒が飛んでくるんですかっ」



 彼女は呆れつつ、「それよりほらっ」と俺の腕を引っ張ってきた。



「行きますよ。最終戦はシャロVSアナタのお姉さんなんですから」


「え、ヒナミ姉さんが?」


「そうです。顔立ちは整っているのに、なんか賢しいネズミみたいな印象の人です」



 色々あって忘れてたわ。あの人、シャロちゃんと戦うのか。ドブ川の戦いだな。



「わかりました。じゃあ自分は二人とも応援しますかね」


「むむっ。カナタさんも可愛いシャロだけを応援してくださいよ」



 いや~、シャロちゃんは修行付けてあげたけど、一応ヒナミ姉さんは家族だしね。


 ドブモンバトル、ノーサイドで行かせてもらうぜ。



「あと、カナタさんもチア衣装着ましょうよ!」



 死んでも断る。



 ◆ ◇ ◆




 ――学年主席のヒナミ姉さんと、ミソッカスなシャロちゃんの戦い。

 モヨコ先生審判の中で二人はぶつかり合っていた。


 一周目の世界では、シャロちゃんがすぐに負けたようだが……、



「くそっ、攻撃避けるな! なんてすばしっこいのよ!?」


「当たらないでごじゃるッ! 死ね!」


「はぁあああああああ!? アンタが死ね!」



 ミニスカ忍者少女シャロちゃんは、ヒナミの暴風攻撃を全て回避していた。


 概念霊【忍】の力はほとんど使っていない。

 彼女は霊奏術の腕前が全て合格ラインギリギリかどうかで、術を乱発したら霊力がすぐ尽きてしまう。

 だからこそ、素の力で避ける、避ける。たまに掠って血を出すが、身体の芯には当たっていない。



「カナタくんとの修行は命懸けだったでごじゃる! 振動刃糸縄跳びとかさせられたでごじゃる!」


「ってなによそれ!? かかとにでも当たったら、足裏が剥きエビみたいになっちゃうじゃないの!?」



 ヒナミ姉さんがドン引きしていた。


 いや、あれはシャロちゃんに必死こかせる策だから。当たる寸前には振動止める予定だったから。

 ……間に合うかはわからんが。



「だけどっ、カナタくんのおかげで拙は変われたでごじゃる! もうダメダメなシャロじゃないでごじゃるッ!」



 回避をやめて反転。シャロちゃんはヒナミと向き合った。

 そして九字法印を結びながら疾駆。



「絶対に勝つ!」



 決着をつける気だ。彼女の手に、猛回転する水の塊が現れる。



「ヒナミっ、おまえには負けないでごじゃる!」


「ッ、落ちこぼれシャロが吼えてんじゃないわよォオオーーーッ!」



 霊力全開。ヒナミ姉さんは風を纏い、真っ向からシャロちゃんに突撃した!



「ヒナミィーーーーーーッ!」

「シャロォーーーーーーーッ!」



 沈みゆく夕日の中で叫ぶ二人。

 そして、激突の時――、



「忍法、『水遁・霧雨陽炎』の術。それ、幻でごじゃる」


「えっ」



 シャロちゃんの姿が消失。

 本物の彼女はヒナミの背後に現れ、



「くらえ、忍者チョップ!」


「うぎゃッ!?」



 ……延髄に一撃。

 ヒナミ姉さんはそのまま倒れ、ピクピクと痙攣するだけになるのだった。



「これはっ――ヒナミ、ダウン! 最終試合、シャロの勝ちじゃ~~!」


「やったでごじゃるぅーーーー! えいえい、死体キック」


「こりゃぁっヒナミを蹴るな!? 救護班、早く運んでやれ!」



 なんとシャロちゃん、大勝利だ!


 これには観客の霊奏師らも「なんとぉおっ!?」「そんなっ」と驚いていた。


 霧雨シャロ。彼女が名家の生まれながら劣等生であることは有名だったからな。



「なるほど。シャロちゃん、逃げながら霊力の属性変換で、水を撒いていたか」



 よく見ればグラウンドが濡れていた。

 忍法、『水遁・霧雨陽炎』は水蒸気から幻惑を生み出す術だ。

 逆転の布石を作り上げていたわけだな。



「や゛っだぁあああああ~~~~~~! 流石はわたくしの可愛いシャロォ~! ギューッからのほっぺたツンツンッ、乳首ツンツンッ!」


「セツナお姉様っ、くすぐったいでごじゃる~!」


「わっしょーい! わっしょーい!」



 なおチアセツナさん、ハイになってシャロちゃんに抱きついたり一人わっしょいしてる模様。知性がない。



「……一周目の世界ではなかった光景だろうな」



 きっとセツナは妹を慰めただろう。

 そのあからさまな気遣いがシャロを追い込み、功績を上げて霊奏師になるべく最上級概念霊【消失】に挑み――って具合だろうな。


 拷問死エンドはこれならなさそうだ。



「これにて資格試験、終了じゃ! 結果は後日伝えるぞ~! みなのしゅう、お疲れさまでしたのじゃ~~~~!」



 モヨコ先生がサクッと締める。もう時間も遅いしな。

 彼女の元教え子な霊奏師たちが『お疲れさまでした~~~』と声を返した。



「いや、ホントに疲れたのじゃ……。わらわはっ、わらわは今日、何度も〝もう試験はダメだ!〟と思って……うぅうううぅうう!」



 あ~、モヨコ先生泣き始めちゃったよ。かわいそう。



「モヨコ先生、本当にお疲れさまでした」


「ってだいたいおぬしのせいじゃ核分裂不良カナターッ!」



 核分裂不良ってなんだよ。



 ◆ ◇ ◆



 救護室にて。



「――そうか。試験は終わったか」



 彼は、空鳴ミチオは目を覚ましていた。


 まだ起きたばかりで朦朧としているが、グラウンドのほうから届く声でだいたいわかった。

 全て、全て終わったのだと。



「はぁ……カナタには完全に負けていたな」



 全身に巻かれた包帯を見ながら考える。


 自分は謎の襲撃者にやられたんじゃない。元々、あの弟に喰らったダメージで限界だったのだと。

 最後の突撃も……結果は見えていただろうと。


 そう物思いに耽っていると、



「うぇええええええーーーんっ! シャロに負けたぁあああ~~~!」



 空鳴ヒナミが自らの足で救護室に来た。

 途中で目覚めた彼女は、他者に泣き顔を見られたくなくて救護班を追い払っていた。



「……なんだヒナミ。おまえも負けたのか」


「う、うっさいわよミチオ。馬鹿。ばーか!」


「同じ成績の僕が馬鹿なら、おまえも馬鹿だろう」


「はぁ!?」



 同じような顔で罵り合う二人。

 それこそまさに馬鹿らしくて、彼らはすぐに口をつぐんで、溜息を吐いた。



「はぁ。結局、どちらも敗者になったわけか。学園の連中になんと言われるか……」


「アタシたち、優秀だからこそ調子乗れてたんだもんねぇ。まぁ、試験自体は合格するかもだけどさ~……」



 最後の模擬戦は勝敗ではなく、術の腕前を見るモノだ。

 二人とも、自分たちが合格ライン以上にいる自覚はあった。



「だが負けは負けだ。そして霊奏師界は結果が全て。……屈辱的だが、これからは多少、態度を改めねばならんか……?」


「わたしは堂々としてるミチオが好きよぉ。でもちょっとでも柔らかくなれたら、もっと魅力的になるかしらね~」


「まぁミチオが負けたのはあのカナタだし、とやかく言うやつは少ないでしょ。でもアタシなんて明日からシャロ以下って呼ばれるわよ……」


「まぁまぁ、今度勝てばいいじゃない。それでも何か言ってくる人はボコボコにしちゃえばいいのよ~」


「「んっ?」」



 そこで、兄妹は気付いた。

 いつのまにか、第三の声が混ざっていることに――!



「あらあら、二人ともどうしたの?」


「「って母さん!?」」



 声のする方は、天井裏。

 そちらを見上げると、慈愛の微笑みを浮かべた母『空鳴ヒナコ』が、粘液まみれで二人を見下ろしていた――!



「ってなんでそんなところにいるんだァーーーッ!?」


「うふふ。お母さん死んじゃったから、天から二人を見守ることにしたの♡」


「どう見ても生きてるでしょ!?」



 叫ぶ二人。そんな兄妹に「元気ね~」と言いながら、ニュルニュルッと天井裏から下りてきた。


 ――彼女は概念霊【ウナギ】の使い手。身に宿すことで、柔軟性と全身から粘液を出す能力を得て、どこにでも忍び込めるようになるのだ。


 ゆえに最弱の肆號よんごう級霊奏師ながら、霊媒師のアジト探索で活躍していた。



「二人とも久しぶりね~。カナタを産んでから数日で動けるようになったんだけど、色んな検査とかで外出できなかったのよ。でもやっと会えたわぁ」


「天井からヌルヌルで会いに来る母親がどこにいる……!」



 呆れるミチオ。ヒナミも同意見といった様子だ。

 そんな彼らに、母ヒナコは「あらあらぁ」と頬に手を当てながら、



「母親って認めてくれるのかしら?」


「「!?」」


「『劣悪な畑』とか、『ヘラヘラうざい親ガチャ外れ』じゃなくて~?」


「「!?!?」」



 ――それは父親との会話の中、どちらも母に向かって放った発言だった。


 父ミチタカに、初めてのビンタと、勘当を受けることになった言葉だった。



「なん、で……それを……」


「そんなことはいいじゃない」



 母ヒナコは、掌を掲げた。

 ソレに思わずビンタを思い出す二人。「うっ」と呻きながら、身構えたところで――、



「無事に、また会えてよかったわ」



 ――ふわりと、やわらかく。


 気付けばミチオとヒナミは、抱擁を受けていた。



「えっ」


「母さん……?」



 よしよしと背中を撫でられる。


 ……才能を周囲からもてはやされ、いつしか劣等な両親を蔑み、学園寮から帰らなくなっていた二人。


 そんなミチオとヒナミにとって、それは数年ぶりの母の優しさだった。



「模擬戦は死んじゃうこともあるものねぇ。二人とも無事で、本当に良かった……!」


「ぁっ……」



 涙声で安堵する母。

 その声に、温かさに、二人は思わず、視界がぼやけた。


 ――初めて負けた悔しさ。初めて父を怒らせた怖さ。これからの不安。


 それらがドッと脳裏から押し寄せ、気付けば、喉が震えていた。



「ぅ、あ、母さん……僕らは、僕らはぁ……っ!」


「よしよし。大丈夫、大丈夫よ」



 涙ぐむ二人に、ヒナコは優しく微笑んだ。



「二人がどんなふうになっても、お母さんが側にいるからね?」


「「ッ――!」」



 そこが、限界だった。



「あッ、あぁあああああああああああーーーッ! ごめんなさいッ、ぼくっ、ごめんなさいぃいいっ……!」


「ごめんねッ、ひどいこと言って、ごめんねぇっ……!」



 まるで幼子に戻ったように――否。

 まだ十歳の幼すぎる二人は、これまでの背伸びの時間を取り戻すように、母に縋り続けるのだった。



「うふふ、よしよーし。二人ともおっぱい飲む?」


「「それはいらない……」」



 これは、一周目の世界ではありえなかった光景だった。


 子供時代、ついぞ折れる機会のなかった二人。

 親を蔑んだまま苛烈な大人になってしまった兄妹。


 そのような彼らが、『空鳴カナタ』という脅威に不幸を与えられたことで、初めて得た幸福だった。

 闇の底にこそ、彼らの幸せはあったのだ。



「ふふ。落ち着いたらミチタカお父さんに会いに行きましょうか。あの人もきっと許してくれるわ」


「っ、それは……」


「あら~怖いの? でも大丈夫よ。だって、ほら」



 入口のほうを見るヒナコ。


 ――そこには、慌ててサッと顔を隠す父の姿が。



「父さん……まさかずっと僕らを見てて……でもっ、ぷっ!」


「くひひっ! 慌てて隠れたけど、いま見えてたって~!」



 思わず笑ってしまうミチオとヒナミ。


 部屋から漏れる笑い声。


 それは、どこにでもいるような子供のものだった――。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


ミチオ・ヒナミ((母さんの身体、あったかいけどヌルヌルしてたなぁ……))



第四章:試験編、完結!


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二周目モブは死にたくない ~お腹の中から鍛え続けたらバケモノだと勘違いされる話~ 馬路まんじ@「二周目モブ」連載中! @mazomanzi

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