番外編 その2

あのね

とうちゃんがちょろとの出逢いをお話したい

って言ってるのと

ちょろもこのおうちに来た時のことをお話したい

って言うから

今回は

とうちゃんとちょろがお話するね


まずは

とうちゃんから


とうちゃん>>

ある雨の日

お昼に入った中華屋さんにその子はいた

相手をしてみるととってもかわいいヤツ

でも聞くと、行くところがないと言う

私は悩んだ結果、仕事が終わったら迎えに来るからそれまでに行くところが決まらなければうちに来ればいいと話し一旦仕事に戻った

そして夕方、再びその中華屋さんに行くとその子はまだ行くあてが決まらずにいたので一緒に暮らすことに

しばらくはとっても仲よくしていたのだが

そのうちケンカが絶えずケガまで負わされる始末

さすがにこれではダメだと思い別れ話を…

でも、その子は出ていきたがらずとても寂しそうにしていた

仕方ない!と、もうしばらく様子を見ることにしたのだが

そこから態度が急変

めっちゃ甘えん坊になって

仕事から帰るともう離れたがらない


今はとっても仲よく暮らしてる

うちのにゃんこ

ちょろのお話でしたww


ビスケ>>

とうちゃん

きどってる~(笑)


次は

ちょろがお話するよ


ちょろ>>

オイラははちわれにゃんこのちょろ


オイラがパパさんのおうちに来たのは

オイラがまだ生まれて間もないちーっちゃい頃のこと

あんまはっきりとは覚えてないんだけど

その頃のことお話するね


おかあちゃんから生まれてきたオイラは

兄弟たちといっしょに

おかあちゃんのそばでぬくぬくもふもふに囲まれて過ごしてたんよ


だけどおめめが見えるようになってお散歩してたら迷子になっちゃって

おかあちゃんのところに帰れなくなっちゃった

おかあちゃん!みんな!どこー?

いくら呼んでも返事がなくて

寂しくて、寒くて、おなかもすいてきて

困り果てていたんよ


しばらく泣き叫んでいると

急に抱き抱えられて

大きなおうちの中に連れていかれたの

そこは中華料理屋さんってゆうところ


あったかい!

それにおかあちゃんのとは違うけど美味しそうなミルクの匂い

ふかふかのベッドもある


2~3日してもおかあちゃん見つからないし

オイラはここで暮らしていくのかなぁ

って思ってたんだけど

ある雨の日

その人がお昼ごはんを食べにやって来た

そしてオイラを見つけて遊んでくれたんよ

そしてその人はごはんを食べ終わって

もう一度オイラと遊んだあと

『またあとでね』

と言って出ていったんだ

ん?またあとで?

不思議に思いつつ時間が過ぎて

お日さまがおやすみの準備をする時間に…


すると

その人がまた来てくれて

『うちに行こうか』

って

連れてこられたのがここ!


オイラに新しいパパさんとお兄(おにぃ)ができたんよ


ビスケ>>

ちょろ

家族になってくれて

弟くんになってくれて

ありがとね

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ビスケたんものがたり ともぴ @tomoyoshi0930

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ