第5話 クッキー
このまま3人の生活がずっと続くとみんな思ってた…
でもね
レックス兄ちゃんがいなくなって3年くらいしたある日の夕方
事件は起きたの…
今までとっても元気だったはずのクッキーが
突然辛そうな表情になって
とうちゃんのそばで じっとして動けなくなっちゃった…
とうちゃんも心配そうに
ずっとクッキーの体をナデナデしながら
「この時間じゃ病院やってないし、明日病院いこうね」
って…
でも時間が経つにつれ
クッキーの様子が悪くなるばっか…
ぼくも、なにもできずにただ寄り添うだけ
そして深夜…
日が変わる頃…
どんどん弱っていくクッキーを抱き抱えながら
仕事で疲れてるとうちゃんが
うとうとして
ほんの一瞬夢の中へいったその時…
クッキーはとうちゃんの腕のなかでお空に帰っていったの…
とうちゃんは泣きながら
ずっとクッキーを抱き締めて
名前を呼び続けてた…
ぼくも、いっぱいクッキーを呼んだけど
クッキーは返事してくれない
とっても悲しかったよ
とうちゃんとぼくは
朝までクッキーを呼びながら
泣き腫らしたんだ…
クッキー
短い間だったけど
ぼくと とうちゃんといてくれてありがとうね
お空からぼくたちを
ずっと見守っていてね
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