第8話「柳さんに完堕ち」
後ろを弄られ始めてからどれくらい時間が経っただろう。俺はもうほとんど快楽に堕ちて、言葉では否定しつつも身体は正直に大騒ぎしていた。
「そろそろかな」
柳さんが、まるでオーブンのタイマーを確認するような口調で言う。
「怪我とかさせたくないから、痛かったら言ってね。まあこれだけほぐしとけば大丈夫だろうけど」
俺は半覚醒状態のまま、次は何をされるのかと息も絶え絶えに思っていた。
すると、ジッパーを下ろす音がした。
——え、え、もしかして……?!
「うわぁ凄いね、ひくついてる。今あげるからね」
瞬間、熱いものが俺の秘部にあてがわれた。
え、うそ、まさか——
「ああ! い、痛い! ふ、太すぎ、る!」
「最初だけ最初だけ」
柳さんはもう何回目か分からないがローションを追加し、再び自らのものをあてがい、『侵入』してきた。
「あ! い、いたっ——!」
「一瞬我慢して」
次の瞬間、一気に奥まで貫かれた。
「ああっ! な、何これ、太い太すぎる!! あぁあん!!」
「そう? じゃあ動くよ」
「ぅあ!」
視界が光ではじけた。指では到達していなかった奥に柳さんのものが当たると気絶しそうな快感が俺を襲った。
き、気持ち、いい——!!
「あ、ああん、奥、奥当たってる! もっと、もっと奥! もっとぉ!」
「まったくとんでもない淫乱ちゃん拾っちゃったな俺。大津くん、自分がどんだけ腰振ってるか分かる? つか絞まりもヤバすぎ」
パンッと音がして、俺の尻と柳さんの下腹部がかち合うのが分かる。同時にローションで卑猥な液体音もする。
嫌だ、恥ずかしい、でもこんな快楽は初めてで——。
「あ、あ、い、イキたい! イキたいぃ!!」
「敬語」
この語に及んで! と思ったが、もう俺は完全に堕ちていた。
「イかせて、ください——!」
「いいよ。でも性器にはさわらないからね」
何だよそれ! え、これだけでイけってことか?!
俺が混乱していると、柳さんの腰の動きが加速してきた。
「ああ! あ! あ! 欲しい、もっと欲しい!! 奥まで! イキたいぃぃ!!」
「うん、だから俺も協力してる。あと敬語ね」
「ふあぁ! あ、無理ぃ! もう、無理、無理!!」
「無理って何が? カウパー凄いからもうすぐ射精できると思うけ、ど」
「あああぁぁ!!」
またパンッ! という激しい音がして、柳さんのものが俺の奥を憑いた瞬間、俺は射精し、意識を失った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます