動物は、人間とはまた違うものを見ているのではないか?彼らと一緒に暮らしていると、そう感じること、ありますよね。このお話に登場するのは、作者様の愛犬です。身の毛がよだつほど恐ろしいわけではない。でも、確実に、絵空事ではない実感のある怖さが感じられるエピソード。怖いものは苦手ですが、つい読んでしまいました。
向こうの世界は、すぐ近くにあるのかもしれない。そんなことを教えてくれるのが、このお話に登場する、作者様の可愛い愛犬達なのです。繊細な感覚で綴られた、お盆の日に起こる出来事。私も、向こうの世界で穏やかに暮らしている存在を想いました。
人間には見えないモノが、動物には見えることがある。実際私も同じような体験をしたことがあり、こちらの作品を読んでゾッとしました。もし、ひとりきりだったら気づかなかったのかもしれませんね…‥。人間ではない『彼ら』が見ている世界を、怖いもの見たさで覗いてみたくなりました。