我らの草原よ
大陸が業火に包まれ、血に濡れる中、ここフィンランドは平和であった。
元々人が少なかったのは勿論の事、近年まで資源が見つからず、ただの森林しか無いと考えられていたからである。
しかし、時代は平和を許してはくれなかった。
一人のゲルマン人探検家、ノルドル・イェーガーがこの土地を調査した結果、鉄を始めとする幾つもの鉱物資源が発見された。
どの国よりも先に動いたのは、ルーシ帝国であった。
総勢10万もの大群でフィンランドを制圧し、この地をルーシ帝国の領土とする事を定めた。
.....時が立ち、ルーシ帝国が連邦制へ移行する事が決まると、真っ先に離脱を宣言しようとしたのはフィンランドであった。
しかし、アンドレイ・クルバノフ、イヴァン・ヴァガノフ等の残虐な命令の下、フィンランド市民は虐殺された。
無論、これで諦める訳が無い。
我々の土地を持ち続ける以上、敵なのだ。
今や我々一人一人が兵士なのだ。
我等を率いるヘンリク・クロニミエリ始め、独立軍は地下を根拠として活動している。
フィンランドが独立する為に
思う存分ポルカを歌う為に
我等の草原と森林を自らの手に戻す為に
数十年の悲願は、今達成されようとしているのだ.........
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