僕はあの日・・・
くろぶー
第1話
僕はあの日、裏切られた
僕たちは、幼き日に出会った。君も僕も男女の境がないそんな時に僕たちは出会い、仲良くなった。それからいくつもの時を一緒に過ごした。
ある日君から、男女の仲になろうと告白された。僕はとても嬉しく、一緒に生きていくなら君しかいないと思っていたから、一も二にもなくすぐ頷いた。
その日から彼氏彼女として過ごしたが、まだ僕たちは若かったため、体の関係までは持たなかった。僕は、せめて高校生になって、お互いの相談のうえ、その関係に発展させていこうと思っていた。
でもそれが、ダメだったんだろうね・・・。
君は出会った時から綺麗な女の子だったけど、年々大輪を咲かせるかのようにより綺麗になっていったね。僕もその変化を見ていくことが楽しみだった。
高校に入ってから、君は生徒会に入り、僕と過ごす時間が減っていったね。君は優秀な子だったから、生徒会に勧誘されることはわかっていたから仕方ないとすぐ納得した。
でも、どんどん生徒会を優先されるようになり、僕はどんどん寂しくなっていった。だからせめて少しでも君との時間を増やすため、ある日君の生徒会の仕事が終わるのを、君に黙って待ってみることにした。
生徒会が終わり、部屋から出てくるのを待っていたら・・・君は生徒会長と一緒にでてきたよね。それだけなら、用事があって二人だけで話しているのだと納得できたけど・・・。
その後も君は、生徒会長と一緒に下校をしたよね。そして、二人である程度一緒に下校したところで・・・君と生徒会長はキスをした。
そしてキスをした後、生徒会長からいつ僕たちが別れるのか?と聞かれると君は、「彼とは・・・時期を見て別れるわ・・」と答えていた。
僕はそれを聞いて、あまりの衝撃に、頭の中がしびれて目の前の現実を受け入れることができなかったよ・・・。
僕がその事実を理解しだし、意識が戻ってきたときには、君も生徒会長もそこにはいなかった。
・・・僕は、トボトボと家に帰っていると、君から「あなたの家にいったけど、今日はまだ家に帰ってなかったんだね、今どこにいるの?」と連絡が来た。
僕は、思わず道路にスマホを投げつけたくなったよ。
さっきまで、生徒会長といてキスしていたのに、生徒会長がいなくなったら、次は僕か!・・・それか、今日別れ話をするつもりか?と君に問いただしたくなったよ。
そんな僕が、今日君に会うと傷つけてしまいそうだったから、「今日は友達と話し込んで、友達の家に泊まるから」と嘘の連絡を返させてもらったよ。
まあ、その嘘も一応本当にするために、親友の家にその連絡の後、泊まりにいったんだけどね。
ただ、親友の家に着いたら、僕の顔色が悪すぎてすぐに何かあったとばれたから、今日の話しをすることにはなったけど、気持ちの整理をすることができたよ。
僕は・・・君と決別することを決めたよ。
だから、今君とこうやって対話をしている。
「もういいよね・・・さあ、別れよう」
僕はあの日・・・ くろぶー @kuro1048buta
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます