ミルクティー事件

おもながゆりこ

第1話

会社勤めしていた頃の事。




給湯室で、女子社員五人で立ったままミルクティーを飲んでいました(椅子がないので)。


飲もうとして、何故か私は口の横にカップを当ててしまい、タラ〜っと垂らしてしまいました。


「やだ、年寄りみたい」


と四人に笑われ、恥ずかしかったです。


垂らしたお茶をハンカチで拭き拭きし、もうひとくち飲んだら、


何故かうまく喉を降りていかず、戻ってきてしまい、唇からピュッと出てきてしまいました。


「やだ、汚ない!」


と四人に笑われ、もっと恥ずかしかったです。


またハンカチで拭き拭きしたのですが、四人が私がまた何かやるのでは、という目で見ています。


まったくもう、と思って飲んだら、飲んだミルクティーがまた何故か食道から上がってきてしまい


いかん、と思いぎゅっと口を閉じたのですが、なんと鼻から出てきてしまいました。


「やだ、信じられない」


と四人に笑われ、もうどうしようもなく、しゃがみ込んで大笑いするしかありませんでした。


するとその年の新卒の子に


「あのう、おもながさん、下着が見えちゃっています」


と言われ、さらに前の年の新卒の子に


「あと、谷間も」


と真面目に言われちまいました。




もーおーおー!


いやよおおおおおお!


誰か私をなんとかしてええええええ!!




ミルクティー事件、と名付けられ、社内で有名になっちまいました。




追伸、ミルクティーが熱くなくて良かった( ´ ▽ ` )

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ミルクティー事件 おもながゆりこ @omonaga

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