私が去ったのは

わたしが貴女から去ったのは

貴女はいい子だった

大好きだった

今もその邪気の無さが私を救ってくれる

ありがとう

あの日

私が言葉のナイフで傷付いていた時も

貴女はいい子だった

いい子として意見を述べ、中立の立場で私を慰めた

ああ

それがどんなに私を孤独にしただろう

一般論なんて要らなかった

ただ一緒に泣いて、雨に打たれて欲しかった

傘を差し出して欲しかった

一歩も引かないで

私の手を取り

「悲しかったね」

と言ってくれるだけで良かったの

甘えだと分かっている

友達に求めすぎだと言うことも

私は貴女が大好きで、

いい子なところにいつも傷ついていた気がする

だから去った

でも、戻って来たよ

貴女の底なしの優しさに

会いたくなったんだ

いい子の思想に習いたいと思ったんだ

「私たちは解り合えない。」

それがスタートで、

だから面白い

私が泣いていたら、貴女は正論を述べ

貴女が泣いていたら、私は訳も分からず共に泣くことしか出来ない

そんな凸凹コンビもいいもんだと

思わないかい？