転生した女教皇は今日も娘を第一に!!!
神楽 正生
成長編
成長編 赤ちゃんの時(エミリア視点)
「は~い、エレノアちゃ~ん。ご飯の時間ですよ~♡」
「あうー」
私は腕の中で作ったミルクを一生懸命に飲む赤ちゃんを見て笑みがこぼれた。
私と同じ銀髪に透き通ったエメラルドグリーンの瞳をしている赤ちゃんがミルクを飲みながら私の指を握ってくれている。
本当に赤ちゃんは可愛いなぁ~と思いながら顔を見るとミルクを飲み終わり、すやすやと眠った顔がいた。
一ヶ月前まではずっと一日中泣きっぱなしでミルクをあげた後も、ずっと泣いてた子が今では大人しく眠れるようになったことで私たちは夜を寝れるようになった。
本当に苦労したなぁ~、と感慨にふける私の名前はエミリア・フォン・ノーヴェリアという。
私は前世で高校の教師をしていた。
当時の名前は四ノ山
そして、目が覚めるとノーヴェリア教国という見たことも聞いたことも無い国の教皇という立場にいた私がいた。
まだ、状況に追いついていない私は、会議をしている途中だったため、(取り敢えず立場的に威厳ある姿を見せないといけないと)と思い、居住まいをただした。
時々、聞こえる会話は前世でも使っていた日本語と一緒だったので何を話しているのかが分かってホッとしている。
会議が終わり、城の執務室に戻るため歩いている最中に柚葉としての記憶とエミリアとしての記憶が混ざったことで現状の「私」のことがなんとなく分かった。
この世界では魔法や
魔法は体に巡る魔力や大気中にある魔素を操ることで発動する。
属性は火、水、風、土、光、闇、空間、神聖、そして大陸で禁止されている禁忌魔法の計9つだ。
祝福は私が教皇として収めているこのノーヴェリア教国で崇められている大樹から5歳になると全ての者に授けられる。
ちなみに、私は祝福の《世界王》というなんかヤバそうなものを持っている。
これについては後日調べたところ文字通り世界を管理する者に与えられる力なのだとか。
魔法に関しては、《世界王》の能力なのか禁忌魔法以外の全ての魔法が使えるようになっている。
いや〜、それにしてもただの高校教師でしかない私には重い祝福だなぁ~と思いながら今後のことを考えながら歩いていると泣き声が聞こえた。
私は気になって、そちらに向かうと大樹の下に赤ちゃんがいた。大樹の下に赤ちゃんがいることに驚きながらも私は見捨てられずに赤ちゃんを育てることにした。
それが今抱いている赤ちゃんのエレノアちゃんだ。
私は前世では親戚の赤ちゃんの面倒を見ることが多々あったため面倒の見方は分かっていた。
そのため、乳母を雇わなくても私と城の人たちでエレノアちゃんを見ることができた。
そして今では、私はエレノアちゃんにゾッコンだ。
赤ちゃんとしての可愛さと仕草が本っっっっっ当に尊い。
エレノアちゃんの顔をぷにぷにと指先で突っついていると指を握りしめてくれた。
私はうれしくてその顔を覗き込んだ。
「これからもよろしくね エレノアちゃん♡」
「うぅー」
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