第11話 真実

「...」

 九条は榊原の発言を聞き、考えている様子で目線を下に落とす。先程までヘラヘラとした態度は既に消えていた。

「なるほどな、ありえなくはない。信憑性は?」

「私の能力が電気系なのは知っているでしょう。その拡張で私は人間の体内の電気信号を読み取れる」

「それで?」

「人間を乗っ取った幻獣は電気信号が脳からではなく体の中心部から出ていた。そして、そうなっている者に接触しそれが幻獣だという事を知った」

「なら、今回殺したのはそいつらだという訳だな」

「ああ」

「それで他に情報は得たのか? どうせ尋問とかしたんだろ」

「1体目は解剖した。そして分かったが体の中の臓器に一部欠損や損傷があった。それで2体目からは尋問を始めたが、興味深い事がいくつも知れた。まず、奴らが乗っ取れるのは死体だけだ」

「怪我はそれが理由か」

「そうだ。奴らは死体を乗っ取り脳の情報を読み取ることで普通の人間を演じていたらしい」

「待て、お前が殺したのには非戦闘員も居たはずだ。戦場に出ていない人間だぞ。基地で殺されたと言うなら対幻獣センサーが反応するだろ」

「それは奴らの目的にも繋がる。奴らが何故人間に紛れ込むか。その目的は”幻門ファントムゲイト”を造ることだ」

「...なるほどな。殺した後にそこへ連れていけば足がつく前に乗っ取りが完了するという事だな。それで、それは壊したのか?」

「当たり前だ。最後にだが潜入している幻獣の最終的な目的は特等が自由に通れる”幻門ファントムゲイト”を造ることだそうだ」

「特等は生み出せるんだろ?」

「私が言った自由にというのは力を失わずにという事だ。あいつらが造っているのは一時的な物でそのままでは体を作り変えなければならないらしい。要は弱体化するという事だ」

「じゃあ俺達は特等に手加減されていたという事か」

「それは違う。そのための人間だそうだ。依代があれば力を維持してこちらに来れるそうだ。だが、その場合は簡易的な”幻門ファントムゲイト”だと体が崩れるらしい」

「そうかよ。わかった、お前は今回の事を幻獣に悟られる前に一気に方を付けようとしたんだな」

「そうだ。理解したのなら私の邪魔をするな」

「いや、まだだ」

 そう言った九条の目はまだ榊原を疑っているようであった。九条にはまだ腑に落ちないことがあったのだ。

「だがお前は人間と幻獣の区別がついたんだろ。なら何故ごく一部の人間にしかこの情報を伝えなかった? どう考えてもそれに意味はえだろ」

の耳に入るのを避けたかったというのが一番の原因だ」

「...続けろ」

「1度しか会ったことはない上で断言させてもらうが、総司令は確実に黒だ。そして、あなたは除くとして他の司令及び軍長は必ず誰かが総司令に報告するはずだ」

「まあそうだな」

「それが嫌だった。最悪な場合、相手の企みを加速させる要因になった可能性すらあった」

「...言い分は分かった。だがそう言うぐらいなら俺には伝えても良かったんじゃねえか? そこをどうして隠した?」

「私が総司令に会った時、電気系の能力を持っていると言った瞬間から電気信号を脳から送るようにしていた。要するに特等だったら人間との区別がつかない可能性がある。更に言うなら尋問で得た情報が嘘であった場合、つまり幻獣が乗っ取れるのが死体に限らなかった時、全ての人間が対象に入る。だから本当に信用できる者だけを利用した」

「なら今会話していながらも俺を疑っているわけか」

「そうだ」

「...ふっ、はははっ。な訳ねえだろ。幻獣だったらつべこべ言わずにお前と闘ってるに決まってんだろ」

「それはそうだが信用はできない。それで、本当に人間なら答えてもらうが総司令はどこに居る?」

「知らねえ。錦華家に聞け」

「...」

「嘘じゃねえよ。そもそも命令だって連絡でしか来ていない。本当に知らねえよ」

「そうか、ならこれ以上聞くことも無い。私は行く」

「そういう訳にはいかねえな。お前はここに居ろ」

「断る」

「俺にも立場があんだよ。少しぐらい協力しろ。それなら俺も良いことを教えてやる。俺らの会話をコソコソと盗み聞きしている奴が居るぞ」

「!?」

 榊原は想定外な事を言われ動揺を見せ、辺りを見渡す。その様子を見て九条はご満悦そうに言う。

「自分の能力に頼りすぎだ。もっと五感を鍛えろ。もう流石に気付いただろ、数は5体だな。全く、全部処理したんじゃなかったのか?」

 軽口を叩く九条の前に5人の人間が現れる。その目は明らかに2人を敵対視しているようであった。

「1体、数日前に私が殺したはずの奴が居る。仕留め損なっていたようだ」

「お前らは我々の事を知りすぎた。我が神の邪魔にならぬよう排除してくれる!!」

 中央の者がそう言ったのを合図に5人――5体の幻獣は2人へと襲いかかるのであった。




 北部、仙台大基地内ではこちらも激しい戦闘が行われていた。箕輪が相対していたのは老年の者であったがその眼光は鋭く、手にしている日本刀は綺麗な銀白色に輝いている。そして、今も箕輪の耳の直ぐ真横に斬撃が走り、その風圧だけで耳に切り傷ができていた。箕輪は距離を取って腕時計を確認する。

(後、6分半...この爺さん強すぎる。このまま耐えきれるか?)

「ほっほっほ、お主は逃げてばかりじゃな」

 老人――北部第3軍長・宮ケ崎剣正みやがさき けんせいは愉快そうに箕輪へ向けて話しかける。

「好きなだけ言ってくれ。どう頑張っても俺じゃあんたには勝てないからな」

「最近の若者は諦めが早いのう。ならお主、何故人殺しなんかしたのじゃ?」

「耄碌したあんたの頭じゃ理解出来ないさ」

「ほっほ、どうやらまだ余裕があるようだな。ほれほれ」

 宮ケ崎は神速の刀捌きで箕輪へと斬撃を飛ばす。彼の能力は”剣之王つるぎのおう”といい、多彩な剣技を編み出すことが出来る効果を持つ。箕輪は間一髪で躱すが、後ろの壁が崩壊し土埃が舞う。それに紛れて逃げようとするがそれを宮ケ崎は許さない。箕輪の肩へと飛び蹴りが刺さる。

「ちっ、だが体術なら俺にも分がある。舐めるなよ!!」

 そう言い返すと箕輪は拳を放つ。しかし、それは宮ケ崎によって簡単にいなされてしまう。

「刀を扱う者が体術を兼ね備えていない訳がなかろうて。あまり老いぼれを馬鹿にするでないわ」

 上から目線で厳しく告げると、峰を下にして刀を振り下ろす。

「なんと!? これは見事な白刃取りじゃ」

「俺を過小評価し過ぎだったな。これで五分五分だ。いや、もう俺の勝ちと言ってもいい」

 白刃取りの上、箕輪はそのまま刀を折ると、腕時計を見ながらそう言う。

(後10秒...)

「そうかそうか、勘違いしているようじゃな。鍛造〝童子切安綱〟」

 宮ケ崎が唱えると1本の刀が生み出される。

「鬼を斬ったこの刀お主に受けれようか、試そうではないか」

 鬼気迫った様子で箕輪へとそう言う。しかし、そんな姿とは対照的に箕輪は両手を上げて正座を行い、諦めた様子で言うのだった。

「降参する。もう勘弁してくれ」

 勿論この行動には裏があった。


 箕輪の能力は”命之時計いのちのとけい”という。その効果は触れた者をに死に至らしめるというものであった。ただ制約はあり、触れてから666秒の経過が必要であるのと、自身を中心として半径20m以内の者にしかこの効果を発揮しないのであった。


 箕輪は榊原の協力の下事前に幻獣と思われる人間に触れていた。そして、行動開始とともに能力を発動させ、今丁度全員が死亡したことを確認したのだ。そのため、このような情けない行動に今出ているのであった。

「どういう風の吹き回しじゃ?」

「何だよ、素直に負けを認めてんだからいいだろ」

 と、箕輪はとぼけたように言いながら、

(最初から能力だけで殺せばよかったな。わざわざ時短と思って何人か先に殺したのが爺さんを呼び寄せて面倒な結果に繋がったわけだ)

 と、心の中で自分の今回の行動の反省点を上げている始末であった。流石の宮ケ崎もこの清々しいまでの白々じい態度に怒りが収まり、呆れるを通り越して笑いそうになっていた。

「まあよい、なら大人しく基地内の獄に入っておれ。お前の処遇は司令殿に決めてもらうとしよう」

 こうして北部での戦闘は落着するのであった。




 再び場所は変わり、南部の本拠地、福岡大基地内では速水が頭を抱えていた。

「藤堂、いい加減話を聞け!! さっさとそいつらに止めを刺してボスのとこに行くぞ!! おい、聞いてんのか!?」

 速水がそう叫ぶ先には、藤堂が人間――を乗っとた幻獣相手に好き放題していた。具体的には首を限界まで縛り上げる、口を裂いて無理矢理笑顔を作らせる、腕を切断して付け替えるなどであった。

「見て...綺麗な笑顔...」

 藤堂は不気味な笑みを浮かべながら、子供のような無邪気さでそれを速水に見せつけてくる。

「藤堂、行くぞ」

 銃声と共に半殺しにされていた幻獣が全て息絶える。速水が一瞬で一匹残らず撃ち殺したのだ。

「残念...可愛かったのに...」

「そのうち幻獣と嫌でも闘う事になる。それまで我慢しろ。ほら行くぞ」

「どこにかしら?」

 背後から女性の美しい声が聞こえ、速水は背中に冷や汗が流れるのを感じ取った。

「天舞司令じゃないっすか。僕らは別の任務が入りまして。急いでるで見逃してもらったりとかは...?」

「武器を捨てて降りなさい。そしたら、命は取らないわ」

(そりゃそうなるっすよね...)

 心の中で速水はそう突っ込みを入れながら、ここからどうするかを頭をフル回転させて考えようとする。しかし、何も思いつかない。

「ったく。藤堂のせいだからな。さっさと殺して逃げちまえば良かったんだ」

 銃を構えながら速水は愚痴を溢す。その態度を見て、女性――南部司令・天舞御影は残念そうに2人へと告げる。

「そう、従う気は無いのね。拷問だけで許そうと思っていたのに。もう殺すしかなさそうね。私はあの人のように優しくはないわ」

「あの女...殺していいの...?」

「簡単に殺せたら苦労しないっての。僕が援護するんでいつも通り前衛は頼むっすよ!!」

 そう言って速水は数歩後ろへ下がり、藤堂は天舞へと突っ込んでいく。

「〝愛死哀あいしあい〟」  「〝御札詠唱みふだえいしょうほむら

 藤堂が繰り出した無数の硬質な糸が天舞へと襲いかかるが、突如として現れた炎の壁により到達する前に燃え尽きる。

しばり

 天舞がそう唱えると藤堂の両手両足が拘束具によって固定される。

「さて...次は貴方ね。あら、まもり

 速水は藤堂が戦闘不能になるや否や間髪入れずに銃弾を畳み掛ける。しかし、無慈悲にもそれは目に見えない壁によって防がれる。

「くそっ、殺したらボスに殺されるし、殺す気でいかないと絶対勝てないとか詰みじゃないっすか!! ...もういいや、降参です。好きにしてください」

 速水は今の状況に辟易し、最終的に諦め投降するのであった。

「思っていたよりは素直だったようね。それで貴方達の能力は何かしら? 報告書には違う事が書いてあるようだけど」

「ははっ、流石にバレてますよね。僕の能力は”百発百中ひゃっぱつひゃくちゅう”。効果はそのままの意味っすよ。こいつのは僕も知らないです」

「いい能力じゃない。貴方が本気だったら負けていたかもね。さて、まこと

 天舞は速水にそんな事を言いながら、藤堂に対して能力を使用する。

「貴女の能力を教えなさい」

「はい...」

 すると、藤堂が素直に話し始めたのであった。

「”繰糸繰愛そうしそうあい”です...糸を自由に出すことが、できます...」

(おいおい嘘だろ、あの藤堂に普通に喋らせるとか最強じゃないすか!? こんなに強いなんてボスから聞いてないんすけど!?)

 と、この数分で速水の中では天舞は危険人物認定される。そんな事は知る由もない天舞は藤堂の説明を満足そうに聞き終えると、2人へと命令を出す。

「貴方達はこの中に入ってなさい。追って処遇は伝えるわ。ひとや

 天舞が続いて詠唱をすると2人の前に独房のような個室が現れる。そして天舞はそこに入るよう2人を促す。

「うわー、なんか懐かしいっすねこの雰囲気」 「またここに...戻ってきた...」

 元死刑囚らしい発言をしながら2人は軽い感じで中に入るとのんびりと寛ぎ始める。藤堂に至っては自らの糸で布団を作る始末であった。

(性格まではどうしようもないわね。さて、他は大丈夫なのかしら? 取り敢えず総司令の指示を待つとしましょうか)

 2人の気ままな態度に呆れる天舞であったが、直ぐに切り替えて次の行動を開始しようとする。そうして、天舞はどこかへと行ってしまう。北部に続いて南部での戦闘も終結したのであった。




 場所は戻り、東京大基地。玲は今の状況への勝機をまだ見出だせずにいた。今もまた玲の拳が巴根城の胴に入るがダメージを与えられていない。それどころか玲の拳が砕けていた。反対に及川は白虎に対して様子見に徹しており膠着状態であった。

「何度やっても同じだ。君では私を突破できない。あの虎は葉月を抑えれているようだがそれも直ぐに崩れるだろう」

「...」

「何だ? 話す気力も失ったか」

 玲は巴根城を見据えながら何かについて考えているようであったが、直ぐにその目には決意が宿る。

「...優愛、全力で行く。後の事は姉さんとお前に任せた」

「え、ちょっ!?」

「憑依“白虎びゃっこ”!!」

 玲がそう唱えると及川達と交戦していた白虎が光の粒子となって玲の中へと吸収され、玲の体を神々しい光が包み込む。

「海羅、まずいかもしれない」

「見たらわかる。洸二、お前は先に下がってろ」

「了解です」

 そう言って天舞が立ち去ったと同時に、玲を包んでいた光が発散する。中から現れた玲の姿は先程までとは全く異なっていた。髪は青の混じった白髪となり、タテガミのように後髪が腰まで伸びている。両手には黄金の爪が生え、その目は白虎と同じ赤色に染まっていた。

(一瞬で片付ける。こいつらさえどうにかすれば後は姉さんが...)

「流香」

「はい、〝ウィンド〟発動」

 梢原がそう言うと、玲目掛けて強風が発生する。そこに及川と巴根城が合わせて攻撃を行う。


 梢原流香、能力“風林火山ふうりんかざん”。4つの効果を兼ね備える。


 巴根城海羅、能力“鉄能面メタルメンタル”。冷静になれば成程自身の体の強度が上がる。その硬度は最高でダイヤモンドすらも凌駕する。


 そして及川葉月の能力は”氷白世界コキュートス”という。それは大気中の水分を利用して氷を作るという効果を持つ。本気を出せば半径10m以内の空間を全て凍らせることも可能であり、正に0級にふさわしい能力なのであった。


 そして今、強風に煽られた玲の足が地面ごと氷漬けになり、鳩尾に巴根城の鉄拳が食い込む。玲の体はよろけるが、痛みを堪えて牙突を放つ。巴根城は鋼鉄の腕でそれを防ごうとするのだったが...

「なっ!?」

 その黄金の爪は巴根城の腕を貫いたのだ。鮮やかな血が辺りに舞う中、玲は巴根城へと追撃を続ける。足を固定している氷を無理矢理砕くと、巴根城の服を掴んで窓へと投げ飛ばす。そして、そのまま窓が破壊されると巴根城は外へ放り出される。

「海羅!!」

「私のことは気にするな!! すまないが後は任せたぞ!!」

 そう言って巴根城は地面へと落下していく。

「流香、看護してあげて」

「了解ですが、お一人で大丈夫でしょうか?」

「うん大丈夫。早く行ってあげて」

 梢原が外へと出ていくのを確認し、及川は玲の方に体を向ける。及川は一瞬の間で起きた玲の一連の行動から、玲の事を脅威として見なしていた。その証拠に話しかける事も無く能力を発動させたのであった。

「〝無限氷柱むげんつらら〟」

 玲の頭上から無数の巨大な氷柱が降り注ぐ。更に及川はそれだけでなく、氷の剣を生み出し玲へと突きを放つ。玲はそれを爪で受け止めるとお返しに蹴りを入れ更に、

「〝虎撃葬々こげきそうそう〟!!」

 虎の頭の幻影が及川へと襲いかかる。

「ふぅ、やるね君。だからごめんね、もう手加減できない」

(何だ、この感じ...ここに居たら...死ぬ!!)

 嫌な気配を感じ取った玲は闘う事を放棄して、急いで優愛を抱えるとこの場を走り去ろうとする。が、

神羅万聖しんらばんしょう〝氷姫の誘い《ひきのいざない》〟」

 その瞬間、2人を飲み込むかのように及川を中心として氷が周囲へと走る。やがて、2人もろとも北棟は氷に包みこまれるのであった。


 神羅万聖とは能力におけるである。その威力は圧倒的であり、これを使えるかどうかは戦闘の勝敗を大きく左右するのであった。


「なんとかなったけどぉ。まさか子供相手に使う羽目になるなんてなぁ。やりすぎだって怒られないといいけどぉ」

 及川は目の前で氷漬けになっている2人を前にそう呟く。その声は届いていたのだが、言い返す事は勿論叶わなかった。玲は悔しさで胸が一杯であったがどうしようもない為、諦める他無かったのであった。




「...? 返事がない。向こうで何かあった?」

 同時刻、南棟に到着していた麗奈は優愛へと通信を行っていた。しかし、返答が無いため不思議に思ったが、

(戦闘中なのか? さっさと殺して助けに行くとしよう)

 と、直ぐに楽観的に捉えてしまった。これが大きなミスになるなどとは知らずに、麗奈はシェルターへと入り込むと、

「断天〝邪を滅しろ〟」

 と唱える。すると、大勢の中の6人の心臓を貫くように6本の断天が出現する。刺された者達は声を発す間も無く絶命し倒れ込む。

(次は東か。そこで合流できるといいけど)

 そんな風に考えている所に後ろから声がかかってくる。

「何を、してるんですか、軍長?」

「...何故お前が居る、刃」

 その言葉通り声の正体は武藤であった。眉間に皺が寄っており明らかに怒っている様子であった。それもそのはず、麗奈が殺人を行っている所を目撃していたからだ。

「軍長、あなたがそこまでする人とは思ってませんでしたよ。今までずっと尊敬していたのに」

「...」

「何か言ってくださいよ!! 何が目的なのか本当に知らないですけど好きにはさせませんから!!」

 怒り口調で麗奈へと言うと、武藤は戦闘態勢へと入る。

(...仕方ない、闘うとしよう。念の為まだ本当の事を言う訳にはいかない)

 武藤の言葉を受け麗奈も覚悟を決めるのであった。


 そして今、2人の本気の戦闘が開始される。




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幻界侵々 R @waokitunezaru

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