『大怪獣 めかうどん』

やましん(テンパー)

『大怪獣 めかうどん』

  

『これは、大宇宙叙事詩である。』




 太古の海には、想像を絶するような生き物がいた。


 化石があるのだから、多少見た目が違ったとしても、いたことは、間違いがない。


 しかし、太古の時代だけではないのである。


 当然に、未来の時代には、そういうのがいっぱいである。


 たとえば、『大怪獣めかうどん』である。


 これは、21世紀の人類が産み出した怪獣である。


 目的は、宇宙征服。


 つまり、古典的な野望だ。


 しかし、その計画は、必ずしも、上手くはゆかなかった。


 人類が滅亡したからである。


 しかし、人類死すとも、めかうどんは死せず。

 

 めかうどんの見た目は、こうである。




      🍜





 しかしながらして、めかうどんは、次々に子どもうどんを産み続けるのである。


 そのスピードは、一分に、100杯である。


 原料は、他の生き物、機械類すべて。


 近寄るだけで、みな、吸収してしまう。


 

 そりゃ、ま、人類が滅びたわけだ。


 めかうどんは、不滅である。


 まもなく、めかうどんは、地球の生き物や、機械類を食いつくし、宇宙に旅立った。


 人類が抱いた野望は、ついに、はるかな広大な宇宙に拡がったのだ。




 しかしながら、心配はいらない。


 なぜならば、宇宙も、やがては、滅亡するのだ。


 そのときまで、めかうどんは、おいしいうどんを産み続けるだろう。


 いつまでも、いつまでも。


 これが、宇宙の真理である。



 たぶんね。



      🙇ホラデス
















 


 

  

 


 

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