鍛冶師、崩壊した世界で自由に生きる

ベル

プロローグ

『世界が拡張しました』


2035年1月1日0時、地震と共に声が聞こえた。


明日も仕事だと、憂鬱な気分で寝ようとしてた所、大きな揺れと共に声が聞こえた。


「な、なんだ!?」


何事だと、外を見てみるとビルが崩壊して、森や山などがあった。

ここは都会よりのはずだ、近くに森など無かったはずだ。


「これは、どういう事なんだ?」


世界が拡張したという声が聞こえた事を考えるに、この世界は大きくなったのか?と考えていると、何かの叫び声が聞こえ、見たことのない生物が歩いていた。


「ん?…あれは俗に言うオークか?」


目に入った生物は、豚が二足歩行をして、手には大きな剣を持っていた。


「これは所謂、現代ファンタジーってやつなのか?最近そんなのが流行っていたな…」


俺は、ネット小説を仕事終わりによく見ていた。

だが、現実ではそんな事起きることなんて無いと思っていたので、少し興奮していた。


「こういう時は、ステータス!」


西条 隆二(21)

Lv1 SP100

HP30/30 MP20/20

総合戦闘力25

スキル

〈鍛冶Lv1〉〈身体強化Lv1〉


「ほ、本当に出てきた…」


しかし、職業とかはないのか、スキルは鍛冶と身体強化、SPは…スキルポイントか?100あるな。

総合戦闘力か…25はどのくらいなのだろうか?


「とりあえず、SPで取れるスキルはあるのか…?」


目の前に出ているステータスのSPという所を触れてみた。


取得可能スキル

SP100

〈剣術Lv1〉SP50

〈短剣術Lv1〉SP50

〈槍術Lv1〉SP50

〈鑑定Lv1〉SP1000

〈アイテムボックスLv1〉SP1000


大量のスキルが出てきてどれも必要SPが高い。

剣術で50、下にスクロールして見つけた、鑑定、アイテムボックスなどにいたっては1000だ。

レベルアップで貰えるSPが、どのくらいかわからないから何とも言えないが、取得するのに相当時間がかかるのではないだろうか。


「とりあえず、スキル取得は保留かな…」


これからどうするか考える。

俺は、人付き合いが苦手だ。

冷たいと言われるかもしれないが、他人を助けたいとかも思えない。

とりあえず、レベルを上げて自由に生きてみようと思う。


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