第二話 「露、解けて波紋へ」

「退屈、ですか?」

「……いえ、別に。見慣れない景色に興味津々なのです。わたしは」


欠伸を一つ、頬杖をつきつつ馬車の外に広がっている景色を眺める。

曇り空、山、その下に広がる稲穂の海。

民家はぽつぽつとだけ、のどかな田園風景──と呼びたいところだったけれど。

あまりにも、その景色は活気のないものだった。


「……それなら、構わないのですが」

「随分と活気がありませんね。不作ですか?」

「流石、察しが良い。ブランシェルト家が治めているここ──ロールズ地方は農業が盛んだったのですが、一年前から原因不明の悪天候による不作が続いておりましてね」


スミスさんの言う通り、空では雲がうねっている。

晴れ間すら無く、吸い込まれるような灰色。


「……原因の特定は不可能だったのですか?」

「余裕がないのです。私は二年前に父を喪い、二ヶ月前には母までも喪ってしまいました。残された領主は私──若造というわけです。無論、王家との繋がりも以前よりずっと弱くなってしまった。名門ブランシェルト家、というのはもう過去の話なのですよ」


苦笑しながらスミスさんは言う。

わたしが言うのも何だけれど、確かに彼は若い。

両親を亡くし、残されたのが彼だけなら目の前で起きている出来事の対応だけでも精一杯だろう。


……だけれど。

もし、そこに打開策があるとするのならば。

国家の埒外から引っ張ってこれる優秀な人材がいるとしたら、また話は変わってくるだろう。


「……だからこそ”寵児”であるわたしを養女として迎え入れ、再起の策を練ろう、というわけですか」


スミスさんが目を見開く。

戯言として、ではなく、図星だったとでも言うようにしばし、ぽかんとして。

一杯食わされたと言わんばかりの苦笑を彼は浮かべた。


「……そういった思惑が無かったとは言いません。”寵児”は国家に縛られない。それを抱えて置くことには確かに大きなメリットがある。ただ、妹達の家庭教師が欲しかったというのも本当なのですよ」

「ええ、少なくとも今わたしは家庭教師としての職を楽しみにしているところなのです。俗っぽい話は到着前に済ませておくのが、後ぐされないやり方でしょう?」


彼が置かれているという状況の過酷さも、そのために策を練っているのもわかる。

それでも、わたしが目指しているのは百合の隣にちょこんと芽を出す雑草。

今までは足を踏み入れられなかった花壇の中に、ようやく混ざれるのだ。

政略やら何やらはあとで聞くとして、今はその喜びに胸を震わせていたい。


「……ルーシャさん、本当にあなたは聡明だ。それなら、私の妹二人も安心して任せられると言うものです」

「敬語は解いていただいても構いません。一応、養子ということになるのですから」

「……確かに、おっしゃるとおりだ。それでは──よろしく頼むよ。家庭教師として、それから、家族の一員として」

「ええ、もちろんです」


ぎゅっと固い握手を交わす。

簡単に言ってしまえば、わたしはワクワクしている。

家族の一員として打ち解けられるかはともかく、同じ屋根の下、間近で百合を見られるかもしれない。

あわよくば、女学院への入学も許されるかもしれない。


頬杖をつきながらも、指先は焦れたように軽快に、幾度となく頬を叩いていた。



◇ ◇ ◇


◇ ◇




「到着だ。長旅ご苦労さま」


どうやら、馬車に乗っている間にうつらうつらとしていたらしい。

肩を叩かれて、目を開けた時──そこには、想像を超える景色が広がっていた。

尖塔が三棟ほど連なった屋敷、その前に広がる庭園は屋敷の大きさに対してこじんまりとしていたけれど、それでも広いことには変わりない。

とにかく、巨大な建物だった。大きさにして女学院の本棟と同じぐらい──もしくは、孤児院を3つほど並べた大きさだろうか。


「……すごい」

「ブランシェルト家にて、先祖代々伝わる唯一の遺産だからね。これだけは失うわけにはいかない。とはいえ、今は殆どの部屋を使っていないし、居住区はごく僅かなものだけれど」


言われてみれば確かにそうだ。

中央の建物を除くと、その両隣の建物には蔦が絡みついていて。あまり整備していないのが見て取れる。


「見栄を張っているだけさ。入ろう、皆に紹介しなければ」



◇ ◇ ◇



「……おかえりなさいませ」


ドアノッカーを叩いてすぐ、開いたドア。玄関ホールに足を踏み入れる。

三階までの吹き抜けなのだろうか、とにかくだだっ広い。

そんな印象をなおさら強めたのは、そこが閑散としていたからだった。


「ああ、積み荷の運び出しを手伝って欲しい。それから、家庭教師を連れてきた。誰か、彼女を部屋まで案内して欲しい」

「かしこまりました」


今スミスさんと出ていったメイドさんを含めて四人ぐらい。

結構な期間家を空けていた主人の帰りとあらば、屋敷にいる使用人の大半は出迎えてくれることだろう。とすれば、ここではあまり人を雇っていないのだ。

スミスさんは苦笑して誤魔化していたけれど、ここの窮状は相当なものなのかもしれない。


「わたしが、おもちするので」


不意に、ほんの僅かだけ荷物が軽くなった。

おまけにちょいちょいと袖を引っ張られている。わたしよりも、一回りほど小さな体。それに、聞き取りづらい辿々しい喋り方。

青髪のショートカットに、銀色の瞳をした女の子がそこにいた。


「……あなたは?」

「──ミリアム。ここの……いちおう、メイド」


見た目から察するに八歳ぐらいだろうか。

孤児院暮らし、年の功というものだ。これでも院では意外とお姉さんだったし。


「……お母さんがここで働いてたりするの?」

「そういうわけじゃない」


じゃあ、どういうわけ?

聞いてみたかったけれど、ミリアムはそこでぱったりと口を閉じた。

あまり、口数が多い方じゃないらしい。

まだ小さいクセに、可愛くない子だ。


長い長い螺旋階段を昇っていった先には、これまた長い廊下が待っていた。


「……わたしの部屋、結構遠い?」

「たぶん」

「荷物、重くない?」

「これぐらいなら」


小さな体に反して荷物をしっかりと抱えながら、ミリアムはわたしよりも先を行く。

割とせっかちなのだろうか。


窓以外には調度品と呼べるものは特に無く。

あまり見るものもない廊下を黙々と歩いて十分ほど。ようやく、ちらほらとドアが見えてきた。

それにしても、ミリアムは重い荷物を抱えているクセにわたしよりもずっと速い。

追いつくために、少しだけ歩調を速めた時だった。


「きゃっ!?」


真っ白。

さらりとした布らしきものがわたしの視界を包み、次の瞬間、倒れかけたところを柔らかいものが包みこんだ。


「……ごめんなさいね。少し、急いでいて」

「……いえ。わたしこそ申し訳ありませんでした。受け止めていただきありがとうございます」


どうやら、ちょうど階段があるところに差し掛かってしまったようで。


申し訳無さそうな顔をしながらも、そこに立っていたのは、正に純潔という言葉に相応しい少女だった。

わたしよりも頭一つ分ぐらい背は高い。二つぐらい年は上なのだろう。

だけれど、そんなものよりも目を引くのは腰まで伸びた銀髪と、薄い色素の中で一際目立つ赤い瞳。

少々垂れ目気味だけれど目鼻立ちははっきりしていて、体は華奢だ。狭い肩幅に、着ているワンピースからうっすらと見える鎖骨は浮き出ていて、体がほっそりとしているのが見て取れる。

触れてはならないような儚さをまとった美少女だった。


「あなたは? このお屋敷で見るのは初めてだと思うのだけど」

「ルーシャと申します。スミス様の養子として、今日よりこちらでお世話になります」

「ああ、あなたがわたしの家庭教師をしてくれるって言う……」

「では、あなたがスミス様の妹さん、ですか?」


「ええ」と、小さく頷くとスカートの裾を取って軽く一礼してくれた。

動作が大げさとでも言うのだろうか、少しぎこちないような気がする。あまり体を動かすのが上手くないのかもしれない。


「リリィ=ブランシェルトです。今は少し時間があるから難しいけれど、今度、じっくりとお話しましょう?」


急いでいるところを足止めさせてしまったらしい。

一抹の申し訳無さを感じつつも、こちらをチラリと振り返ったのもつかの間、用事というのが旧を擁するのか、リリィさんは駆け足気味に上の階へと上がっていく。


「さき、いそぎたい」

「ん、ああ、ごめんなさい」


どうやら、少しぼーっとしていたみたいだ。ミリアムが急かしてくる。

わたしとしたことが情けない、少しだけ頭を小突きつつ、それでも今のところはリリィさんに夢中だった。


銀髪儚げ美少女。おしとやかだけど、ちょっと慌てん坊。

ぱっと見そんなところだけど、その隣に立つのに相応しいのはどんな女の子だろう。

もうちょっと気が強いほうがお好み? そうかもしれない。少し気が強くて、それでも、リリィさんの前では心を許す──うん。アリだ。


──なんて、考えている間にもミリアムとの距離が開いていく。

どうせ夕飯時になればわかることだから、と。取り敢えずは展開が止まらない思考をわたしは押さえつけた。



◇ ◇ ◇


◇ ◇




「まず、彼女がリリィ。今年で12になる」

「ええ。改めてよろしくお願いしますね」


夕飯の席、広いダイニングに、広いテーブル。それに反して、座っている人間はわたし含めてたった四人。それぞれの距離も大分ある。部屋にいるメイドさんも一人だけだ。とにかくがらんとした印象を受けた。


そんな中で始まった自己紹介。

微笑みかけてくれるリリィさんに会釈をしながら、わたしはその隣に座る少女に視線を向けた。

リリィさんの対。部屋に荷物を置いてから数時間の間、屋敷中を歩き回ったけれど、ついに夕飯時まで見つけられなかったもう一人の妹さん。


「そして、その隣にいるのが」

「……ジュリア。こんなに長々と説明していたらご飯が冷めてしまうと思うのだけれど」


金色のハーフアップに碧眼。

気が強い……というよりも、ぶっきらぼうな印象だ。スミスさんの言葉を遮ると、彼女はスプーンに手を伸ばす。


「ジュリア……お姉様。わたしたちの家族になる子ですよ……? その……もう少しだけ、お話して差し上げても……」

「……別に。家庭教師なら、授業の中でいくらでも話せる時が来るでしょう?」


わたしにはお構いなく。

ぶっきらぼうながらも、ジュリアさんはちらちらと視線ではリリィさんを気にしているようだった。

気が弱いと思われていたリリィさんが諌める構図……ぶっきらぼうなジュリアさんも、彼女だけは無視できない……うん、これはこれで良い。


「ジュリア、リリィの言う通り……」

「スミス様、わたしにはお構いなく。それに、お腹も空きました」


なんとかスミスさんを押さえつけつつ、わたしもスプーンで目の前のシチューを頬張る。

野菜は大ぶり、意外と家庭的な感じだけど、何だかほっとするからわたしはこういうのが好きだ。

それに、と。二人の方へ視線を移す。


「……ねえ、リリィ」

「……どうしましたか? お姉様」

「……この後、その……わたしの部屋へ来てくれるかしら?」


ぽつりとだけ。

ほんの小さな声量だったけれど、確かに聞き取れた。

わたしだって、王立アカデミー時代を含めれば百合の鑑賞に勤しむようになって三年目。

その意味は大体察しがつく。


今日死んだって良いかもしれない。

早鐘を打つ心臓、思考──というか、妄想が展開されていく。


お誘いはジュリアさんから、でも、その後は……部屋に入ったあと、リードするのは……?

ああ、想像しただけでも……。


「ルーシャさん、大丈夫かい? 顔が赤いようだけど……」

「問題ありません、スミス様」


頷いて、再びスプーンを取る。

その指先が、僅かに震えた。



◇ ◇ ◇


◇ ◇




「……ルーシャさん、いくつか伝えておきたいことがあってね。少し良いかい?」


夕飯の後、スミスさんに呼び止められた。

正直今はそんなのどうでもいいぐらいだったけれど、流石に仕事でここに来ている以上、どうでもいいと流すわけにはいかない。分別はきちんとしなきゃ。


「……なんでしょうか」

「明日から家庭教師をやってもらうにあたって、今のジュリアとリリィについて知ってもらいたいんだ」


それを今から知ろうとしていたのに──という言葉を胸にしまって話に耳を傾ける。


「……まず、ジュリアについて。彼女は二ヶ月前……私達の母を喪ってから、引きこもりがちになった。出てくるのは食事時ぐらいだ。気を遣ってあげて欲しい」

「……わかりました」


なるほど、だから夕食前には会えなかったのか。

ぶっきらぼうだった対応も鑑みると、彼女にとって重い出来事だったに違いない。


「それからリリィは、前もほんの少し伝えた通り父の妾の子で──私達の母が亡くなってから、屋敷に迎え入れた。父が元々は援助していたんだけれど、彼女自身も早い内に母を喪っていてね。重なったと言うか、不憫だったんだ」


確かに、孤児院で話した時にそんなことを言っていた。

二人共、注意するべき点は同じ。触れないように気をつけなければ。


「下級貴族の出だったのもあって、色々と作法には疎い所も多い。あと、あまり学もない。覚えが悪くてね、家庭教師をお願いしたかったのも彼女がきっかけだ。是非、気を配ってあげて欲しい」


母が死んでから迎え入れた、というのなら二ヶ月前。

確かにぎこちない礼だった。作法も学問もアカデミーで習ってきている身だ。

それに、家庭教師として来ている以上、その辺はもちろん覚悟している。


「それから、二人共腹違いなだけあって、距離感を測りかねているように見える。気をつけて欲しい」


……それに関しては、多分大丈夫だと思う。

この後、控えているものだってあるし。視線だけである程度伝わっていたということは、今日が初めてじゃないのだろう。その……逢瀬は。


「……長くなったね。今日は疲れたろう、早く休みなさい」


やっとのことで部屋から解放されて。

今日は色々あったし、屋敷を歩き回っただけあって疲れているのは確かだった。

それでも──やるべきことが残っている。


高鳴る胸の鼓動は最早抑えきれず。

わたしは行き場もわからないまま、とにかく階段を駆け上がった。



◆ ◆ ◆



そんな数日の出来事を経てようやく。

わたしは、ここ──へと辿り着いた。


行き先は途中であったミリアムが教えてくれた、三階。ちょうど、初対面の時にリリィさんが向かっていた場所だ。もしや、その時にも何かがあったのかもしれない。


「ねえ──リリィ」


くぐもって声が聞こえる。

その後に続く台詞は一体──もしや、愛の囁き?

一瞬の間に数多の分岐、妄想が拡散していく。

そして、ついに──。


──ドン!


鈍い音がして、ベッド全体が揺れた。

見上げると、シーツが凹んでいる。と、すれば……上にいる、どちらかが、殴りつけ……た?


「どうして、そういう風にお兄様に色目を使えるの!? お母様が死んでから来たくせに、よくのうのうと──ッ!」


ジュリアさんの声だった。

声が途切れる。ひゅっと真上で呼気が抜けて──リリィさんだろうか。


「……申し訳、ありません」

「そういうことじゃ……っ! そういう、こと……じゃ……っ」


先程まであんなに跳ね上がっていた心臓がきゅっと締め付けられるように痛む。

荒くなった息がバレたらいけないから、身を丸めることで精一杯だった。


「……出てって」


ぼそりと聞こえる声。

すぐに、ベッドが跳ねて足音と共にドアが閉まる。

リリィさんが逃げ出したらしい。


「ああ──ッ──!」


叫び声……というよりも、悲鳴のような。

むしろ、誰かに助けを求めているかのような。そんな声が、シーツ越しに反響する。

ずっと、ずっと。


声が止んだ直後、嗚咽。

見上げた先、シーツが湿っているように見えるのは……泣いて、いるから……?


聞こえてくる呼吸が落ち着くまでは長かった。

忍び込む時とは全く違う意味で荒くなった呼吸を押さえつけ、何とかジュリアさんが寝ていることを確認して、部屋からそっと出ていく。


「……はぁ……はぁ……」


締め付けられた胸が、脈々とその痛みを伝えてきている。

酸欠にでもなったのか、視界がグラグラと揺れていた。


そこに、百合はなかった。

むしろ存在していたのは強い怒りと、ちっとも褪せていないであろう強い悲しみ。

リリィさんが心配だ。覚えが悪いというのもわかる、あんな状況じゃ難しいに決まっている。


それに──ジュリアさん。

わたしは幼い時から孤児院にいたから家族を喪う時、その場に居合わせていた悲しみはわからないけれど、それでも、さっきの悲痛な叫びにその辛さは滲んでいた。


このままじゃ、家庭教師業だって怪しい。

二人共こんな状況じゃ、勉強どころじゃない。

何とかしなきゃ……女学院だって取り消し、孤児院に帰されてしまう。

残された人生が、そこで終わってしまう。


痺れたように、頭が回らない。

情報を噛み砕いて整理しようとしたって、むしろ焦れて。その分だけ、遠回りする。

何も、まとまっていかない。


「結わえればいいの、ふたりを」


耳鳴りがするぐらいの静寂、わたししかいない世界に、不意に声が響いた。

振り返ると、そこにいたのは今日一日で見慣れた姿があった。


「……ミリアム……?」

「あなたは、そう願っていた。結びつけたいって、ためしてる」


辿々しかった喋り方はどこへやら、その唇からすらりと言葉が紡がれる。

だけれど、何を言っているのか全くわからない。

まるで、心を読んだような……いや、何かを見てきたような口調……?

昼間、会った時もどこか読めない子だったけど、今はそれ以上。陰って、何も見えない。


「いまのあなたに、わたしが知っていること、教えてあげる」

「……どういう、こと……?」

「どうして、こんなにねじれたか。どうすれば、ふたりを結べるか」


窓から差し込んだ月明かり。

一瞬、彼女の瞳が照らされる。

銀色だ。昼間と変わらない、そう思った時。その奥に、もう一つ見えた。


──”寵児”。


その特徴である金色の瞳。

もしかしたら、隠していただけで。

彼女もまた、わたしと同じ……ということ?


頭が回らない中でも容赦せず、ミリアムは執拗にわたしの手を引く。



「ついてきて──ルーシャ」

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