2わ
カラスたちは大笑いした。
カラスたちの笑い声は町中に響いた。それで町の人々はみんな死んだ。
でも、一人の阿呆だけは生き残っていた。彼は公民館の地下室に隠れたのだ。そして、まるで蟻の王国の姫のようにそこで幸せに暮らしていたのだそうだ。
それから何万年もたった頃。地球が滅びた。誰も生き残らなかったので、その彼のことを知る者もいなくなってしまい、だから彼の名前も忘れられてしまったというわけだ
バナナ猫はそう言うとおじさんが現れた。彼はこう言った。
この宇宙にはいろいろな種類の猫がいるのだと。
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