穴 その2 女豹化する猫美ちゃん
女神「彼ら、彼女らに――慈悲を与えねば」
女神は下の階層の人たちのために、食べ残しの食事をすべて食い尽くしてしまった。
おかげで下の階層は餓死者だらけになり、補充要員がたくさん入れられることになった。
真田「なんの慈悲あげてんのよ」
リアナ「あらら。この苦しい生活からの解放かしら?」
猫美「みー」
女神がすごいいきおいで食べ物を食うので、リアナたちも必死で食ってしまい、台は常にからっぽだった。
そのうち、女神はみんなと仲良くなっていった。
リアナは体重が増えてきたので、何かダイエット法を提案した。
みんなでジークンドーを習い、格闘術をめきめき学んでいった。
ただし、猫美は端っこで寝てた。
たまに穴から飛び降りたり、人間が食事とともに運ばれてきたが、彼女たちはそれすら気にしない強い精神力を手に入れていった。
――そして運命の1ヶ月後、催眠ガスが噴射され、彼女たちは眠らされた――
女神「はっ!? なんじゃこりゃあ!?」(ベッドに縛られている)
リアナ「第171層よ。いい階層じゃなくなったわ。あなたはきっと空腹でおかしくなる。聞こえる。みんなの『悲鳴』が。自分の階層を知って――絶望してるのよ」
女神「いやぁ!! 何このエロい縛り方!? 股間が痛い!!」
ブーン(ライトが『赤』から『緑』になる)
台が降りてくる。
だが、そこには壊れた食器ばかりで、食べ物はひとかけらもない。
リアナ「見てみなさい。食事の台を。骨の1本も、誰も残してくれてない。このままだと餓死確定になるの」
女神「わしを食べるってか?」
リアナ「そうよ――猫美ちゃんがね」
猫美「そんなくさい物、食べないわよ」(セクシーなボインのねーちゃんが立っている。服装はヒョウ柄)
女神「誰じゃ!? かわいい子猫の猫美ちゃんはどこいったんじゃ!? あとしゃべれたんかい!!」
リアナ「黙ってたけど。萌美ちゃんはおなかがすくと、女豹化するの。かわいらしさを失っていくわ。あと普通にこの子日本語しゃべれるからね」
女神「なんでそうなる!?」
リアナ「この子に私たちが食べられてしまうわ。生け贄が必要なの」
猫美「食べないってば」
真田「待って!! 私にいい考えがあるわ!!」
リアナ「どうしたの? この人くさいけど、中身はきっとおいしいわよ」
女神「くさいゆうな!!」
真田「――瞑想でのりきりましょ」
激しい修行により、食の欲求を失った真田が、瞑想でこの境地を乗り切ることを提案した。
リアナは「しかたないわね……」と、縄でしばった女神を、猫美の前に置き、瞑想を始める。
猫美は本当に、女神がくさく、食べたくなかったのか、手で転がして遊んでいたら、元の幼女猫獣人に戻っていた。
いいストレス解消になったようだ。
そして一ヶ月後、催眠ガスが噴射され、女神たちはまた別の階に移動になった。
リアナ「第14階層か。まっ、たいしたことなかったわね、真田ちゃん」(瞑想により腹筋が割れる)
真田「そうね! お姉ちゃん!」(男性ホルモンが活性化され、男になりつつある)
女神「おい……はやく……ワシを解放せんかい……死ぬ……」(ずっと縄でしばられ、猫美に転がされている)
リアナ「あっ、ごめんなさい! 今解放してあげるね」
そして縄を解放された女神は、食事を前にオッポレコンバインターし、さらに下の階に餓死者が増えていった。
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