限りなく白に近いオレンジの太陽

織風 羊

第1話 レモン



 輝く太陽が肌を焼く

白い太陽は灼熱の赤となり

大地にひび割れを入れたなら

野の雑草さえも悲鳴をあげているよう


 一瞬の雨はわずか数分で

焼けた土が水を吸い込めば

狂ったような熱気が暑い水蒸気を吹き上げさせる


 何も考えずとも

動くことさえも

何もかもやめてしまっても

水を望むのは乾いた体だけでなく

乾燥してひび割れた心のせい


 グラスに氷を入れて

水を満たせたならレモンを搾り

汗をかいたグラスが今日も頑張ろうと

語りかけて来る一日の始まり

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