あいのことば

愛してるは嫌いだ

君はファンシー

いつだってファンタジー

脳内は絶景お花畑

一度覗けばやみつきさ

そこら中に咲く

見たことない色と形の花

真っ黒に光る空には

真っ白い魚が一匹

いつも元気に泳いでいて

良い思い出も嫌な思い出も

記憶の底から引きずりだしてくれる

まるであの歌みたいな

爛漫で強引な光の世界

だから君が大好きなんだ

でも愛してるは嫌いだ

僕の全てを壊すから

君の愛してるは嫌いだ

与えられた人生をどう生きるか

それに尽きるってこと

痛いほどわかっているのに

自らが選んだ先の絶望と

運命に背負わされた絶望を

一緒にするなんてふざけてるって

ちゃんと知っているのに

気持ちも景色も理想も

呪文の作用で消えてゆく

ああ　あれもこれも

やっぱり異常だっただけ

ほらね、だから言ったんだ

君の愛してるは嫌いだって