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第1話 魔獣狩りの黒髪のグロンダイルへの応援コメント
自主企画参加ありがとうございます。
>灰色の空は低く垂れこめ、
垂れこめるのは「雲」ではないでしょうか。
>カイルの呟きと共に、彼の視線の先に映ったのは、遠くの地平線に黒い波のような動きだった。
「共に」はどこにかかるのでしょうか?
「視線」→「映った」だと考えますが、
「目」に「映る」とは使いますが、「視線」に「映る」はてにおは辞典の用例にはありませんでした。
カイルが呟くのと同時に(彼の)目に映ったのは、遠くの地平線に(生じた)黒い波のような動きだった。
かと想像しますが、いかがでしょうか。
長くなったのでこんなところでいかがでしょうか。
作者からの返信
おおお、こうした指摘を頂けるのは嬉しいです。ついつい癖でやってしまって、なかなか気付けないもので、とても助かります。
第58話 扉を開けて 1への応援コメント
コメント失礼します。
劇の内容が濃くて、これだけでひとつの作品に出来そうですね。
さらに、演劇部の活動も単体の作品に出来そうで、全体が丁寧に書かれていて面白いです。ゆっくり読ませていただいてます。
最終行から13行戻ったところの「ごめんなさい」のところ、誤字訂正希望します。
作者からの返信
いつも読んでいただきありがとうございます。
指摘して頂ける人がいると本当に助かります!
編集済
第1話 魔獣狩りの黒髪のグロンダイルへの応援コメント
【わたくしが超辛口の感想をつけたい自主企画】にご参加いただきありがとうございました。主催者です。
この章をしっかりと読ませていただきました。
参加者さまのこの作品はすでに75万文字を超えて、作者さまの途方もない努力と、苦労の結晶であることに疑いの余地はありません。
ですが、私の企画は純粋に小説そのものを読んで、感想をつけさせていただくものですので、ここは誤解を恐れず単刀直入に申します。
◆文法や読みやすさの観点からの感想
この章を拝読した限り、読者が途中で読むことをやめるかもしれない程度の『説明不足と説明過多・文法的・構造的に読みにくい文章・展開の遅さ』を感じる箇所がありました。
ではそれはどんなところか? ですが、それを冒頭をお借りしてお伝えします。
以下は冒頭のシーンを私なりに『読みやすく、最低限の説明をこなす』ことを意識して再構築したものです。
―――ー―ーーー
地平線を赤く染める陽光が、パーティを優しく包んでいた。
夕暮れの道を進む四人のパーティ。彼らはエレダンの街を目指してひた歩いていた。その帰路の途中、先頭の剣士カイルは、仲間たちの顔をひとりひとり確認するように見渡す。
「今日はみんなよくやったな。帰ったら、俺がうまい飯を奢るから楽しみにしておけよ」
今日の戦いは実に熾烈なものだった。それを物語るように、カイルの背負う大剣には、幾筋もの傷をが刻まれている。
柔らかな笑顔を浮かべるカイルとは反対に、しかめっ面で矢筒を見ていた女弓使いのエリスが言う。
「馬鹿言ってんじゃないわよ。うまい飯ったって、こんな辺境で期待できるわけないじゃない。そんなことより、わたしは早く湯浴みがしたいわ。あーやだやだ、ほこりまみれで気が滅入っちゃう……」
そんなエリスに苦笑いしつつ、手にした魔石を夕日にかざしているのは魔術士の青年フィルだ。
「うーん、今回の収穫はまあまあだね。これでしばらくは安泰だ」
なかなかの大きさの魔石だ。いい金になることだろう。フィルの顔には笑みが浮かんでいる。
それとは対照的に、憔悴しきった表情を浮かているのは初老の回復術師のレルゲンである。ひいひい言いながらもパーティのしんがりをつとめていた彼は、肩で息をしながら言った。
「わ、儂はもう限界じゃ。早く街に戻って、ゆっくり休みたい。ああ、それから酒だ、酒を飲ませてくれ……ああ……」
疲労した体に鞭打って、それぞれ思い思いに町への帰還を急ぐ4人。彼らは生きて帰れたという安堵を胸に、これから訪れるであろう仲間との穏やかな時間を待ちわびていた。
―――ー―ー―ーー
いかがでしょうか。『4人がパーティにおいてどんな存在であるのか』を何も知らない読者に説明しつつも、ぐっと読みやすくなっていると思いませんか。
――この作品は、この先、ぐっと面白くなるのかもしれません。読みすすめれば、深い感動と興奮にいたるような作品なのかもしれません。
しかしながら、どうしても読みにくい。すると読者は離れてしまいますし、冒頭で見切りをつけてしまいます。
『継続は力なり』を体現されているこの大作に、こんな感想をつけてもうしわけないのですが、まずは『読みやすい文章』『作者が知っていることを読者は知らない』『簡潔に』を意識して、文章の見直しを行うことをおすすめします。
追伸:冒頭の後の、
北方の辺境都市【エレダン】は、冷たい風が絶えず吹き荒れる不毛の地に佇んでいた。(中略)仲間たちと共に過ごす静かな夕刻、それぞれの思いを胸に秘めながら、歩みを進めていた。
のシーンは、硬質な文章ながらもすらすらと読めました。
◆描写の過多
この章で危機に陥ったカイル君の前にあらわれた少女。確実に今後の物語に深くかかわるキャラクターです。それを印象付けたいし、彼女のもつ圧倒的な力をかっこよく表現したい。作者ならそう考えて当然です。
しかしながら、読者からするとテンポが悪い。話がすすまない。
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その瞬間、彼女の背中から黒い翼が突然に現れた。翼はまるで暗闇から生まれたように広がり、その圧倒的な存在感を周囲に示していた。翼は大きくて優雅なもので、羽ばたくたびに静かに、しかし確実に空気を震わせていた。
その動きには威圧感と共に神秘的な美しさが漂い、羽根一枚一枚には深い黒が宿り、先端には微かな光が宿っていて、まるで夜空に散りばめられた星々が反射しているかのように輝いていた。
カイルはその光景に目を見開き、現実とは思えない不思議な感覚に包まれていた。
目の前に広がる光景が夢の中の出来事のようで、自分が幻を見ているのではないかと感じた。
翼が羽ばたくたびに、少女の周囲に無数の微細な白い粒子が舞い、その粒子が空間に奇妙な輝きを放っていた。それは計り知れないな力を秘めているようで、すべてを圧倒する力強さを持っていると感じられた。
少女が一歩一歩前に進むたびに、翼は力強く羽ばたき、その圧倒的なプレッシャーが周囲に広がった。その瞬間、翼の影が地面に落ち、ダイアーウルフたちは一瞬動きを止め、その姿を見つめながら低く唸り声を上げていた。
➡
その瞬間、彼女の背中から黒い翼が突然に現れる。――その翼は強烈な存在感を放っていた。先端はまるで夜空にちりばめられた星々を宿しているかのようにきらめき、羽ばたくたびに白い光の粒が舞い散る。
少女が一歩一歩前に進むたびに翼は力強く羽ばたき、そこに秘めたる圧倒的な力はすさまじい威圧となってあたりを支配した。ダイアーウルフたちはみな一様に動きを止め、その姿を見つめながら低く唸り声を上げるしかない。
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これくらいでも十分なのではないのか、と、ひとりの読者としての私は思います。
美しい描写、臨場感のある表現、かっこいいアクションシーン。どれも大切なものですが、とらわれすぎるとテンポを害して、読者の読む意欲をそぎます。
テンポについては、私の書いた「限界投稿者と読者さまちゃん」で語っていますので、よければ参考にしてみてください。
◆キャラクターについて
この章だけでは感想を述べれるものではありませんが、剣士、弓使い、魔術師、回復術師というスタンダートなパーティ+超強い助っ人、という構成は非常に安定しており、テンプレ的でありながら安心感がありました。
個別に見ていくと、
仲間想いで判断力のあるリーダーの剣士
高飛車でわがままな弓使い
探求心のある若き魔術師
自堕落なようできめるところは決める老回復術師
というキャラデザインでしょうか。
これからの掘り下げ次第かと思います
◆ストーリーについて
この章を見る限り、
ファンタジー世界、現れたモンスター、そのモンスターを討伐したものに与えられる魔石という報酬、とこちらもスタンダードな設定と進行。
やはりカクヨムやなろうですと、こういった設定が有利ですので、テンプレから始めるのは定石と思います。
ここからいかにオリジナリィを出すかが焦点ですが、私はここまでしか読んでいませんので、それに対して触れることはできません。
ただ言えることは、王道的展開は非常に「実力を要する」ということです。奇抜で、一見すると無茶苦茶な設定のほうが、実力がなくともパッと読者の目を集めやすいし、小手先でなんとかなりやすい。
なので、+アルファの何か新しいものが冒頭で出てきて、読者を
「え!? 何!? なんでそんなものが!?」
と困惑させるぶっとんだ展開があっても面白いかもしれません。
◆最後に
上から目線で申し訳ありません。予防線を張るわけではありませんが、私は参加者さまの作品をけなしたり矮小に表現する意図は一切ありません。ひとりの読者、ひとりの作者として、指摘・感想を述べさせていただきました。
作者からの返信
詳細かつ丁寧な指摘感謝いたします。
私は小説の流儀や技法を全く知りません。というより、ほとんど小説は読みません。それくらい「物書き」ではない存在です。
例えるなら、脳内で自分が見たいアニメーションを妄想で展開し、それを記しているだけと申せましょう。それゆえに読者を置き去りにしていて、読み手の立場に立った記述がまったくできていません。
今現在はとにかく完走させることを優先させ、完成してからご指摘の通りに改善を進めていこうと考えています。
テンプレや王道的展開は、「だからこそ難しい」というのは完全に同意です。