第3回 【現代の推し活】

皆さまこんばんは、もしくはこんにちは、おはようございます。

onです。



私、…何というか、平成の民なんですね。

いきなり何を言い出すねんとお思いの方、正しいです。こう…一般的な言葉が思いつかず、造語に近いものになってしまいました。ですが、恐らく私を表すにあたって、一番近しい言葉がこれなんです。

本当は”平成のオタク”と言いたいところなのですが、家庭の制限もあり、どっぷりサブカルチャーに浸った記憶がなく…、当時は深夜アニメを1クール見たこともなく、グッズを買ったこともほとんどありませんでした(この言い方だと今はめちゃくちゃ楽しめているような口ぶりだが、そんなことはない。アニメでしっかり結末まで見届けたのはハガレンだけである)。


なので”平成の民”でございます。価値観が平成のままなんですね。未だに音楽はCDからウォークマンに落として聞いてしまいますし(実家の近所のレンタルショップが潰れた、もう立ち直れない)、いつまで経っても電子書籍に慣れず、かさ張るのに紙媒体で本を買ってしまいますし、スケジュール帳も紙でiphoneのものは白紙ですし…。『スケジュールを共有してくれ』って先輩に言われたとき、本当に焦りました(結局紙のものをコピーして渡した。いい迷惑である。反省してやり方を学んだ。難しいけど頑張る)。



しかしですね、最近、こんな私でも現代の”推し活”というものに触れる機会がやってきたんですね…‼それが、Vtuberです。

四月に一人暮らしを始めて以降、静寂が苦しくてラジオを聞いていたのですが、何度目かになる周波数の覚え直しに痺れを切らしてしまい…。それに住んでいる部屋の壁がどれくらい厚いのかもわからず、家事や生活の中で動きながら聞くにはワイヤレスイヤホンが必要だったんです。でもウォークマンは有線のイヤホンじゃないとラジオは聞けないですよね(分かる方いらっしゃいますか?笑)。

そこで、ラジオのようにリアルタイムでお話をしてくれつつ、いいお声を聞きたいと思い、以前から少し気になっていたVtuberさんに手を出してしまいました。


結論から言うと…沼ですね‼

私はテレビゲームの経験がほとんどないに等しく(ボードゲームは得意です)、ゲーム実況の視聴はあまり得意ではないのですが、雑談配信や歌枠などは、本を読んでいるとき以外、(アーカイブも含め)家にいる間はほとんど流していると言ってもいいほどハマってしまいました…。

声が要かと思っていたのですが、本人の人間性やキャラクターなど、他の要素も大切ですね。それを踏まえると、色んな方が活動していらっしゃるのも魅力だと思います。どんな時間でも、大抵はどなたかが配信をしていらっしゃいますし、それを見たり聞いたりしていると、ほぼ毎日と言ってもいいほど気になる方が増えていきます。所属されている事務所によってカラーがあるのもまた一興。他のジャンルにはない楽しみ方(2D・3Dの使い分け、新衣装お披露目の盛り上がりなど)もあり、日々学びつつ新たな魅力を見つけている次第でございます。



そのことを久しぶりに会う高校時代の友人に話すと、プレゼントに、推しかも…?と伝えた方のアクリルスタンドをくれました。知らなかったのですが、その友人も、私が特に好きな事務所所属のVtuberさんが好きだったんですね。灯台下暗し、もっと早く知っていればお互い楽しめたのにっ…とハンカチを握りしめつつ、色んな話を聞いて、ほくほくになった私は幸せな気持ちのまま帰路につきました。

有頂天になっていたんですね(客観視)。もらったアクリルスタンド(ここまで書いて”アクスタ”という略し方を思い出しました。もう苦笑しかないのでこれ以降はアクスタと書かせていただきますね)を思い出して、そういえば現代の可愛いオタクの方々って、これをケースか何かに入れて持ち運ぶ…みたいなことしてなかったっけ、それを観光地に持っていって一緒にお出かけ…みたいな‼となり、駅にある百均に入ったんです。ネットで見る人は、何かかっこいい入れ物を持っていた気がしたのですが、まずはここで探してみようと思ってお店を一周したんですね、そうしたら‼


あったんです、”アクスタケース”と銘打った、ビニールケースとカラビナでできた可愛い入れ物が‼


カラビナの色が何種類もあって、それぞれの推しに合わせて選べる仕様になっていました。本当に可愛かったですし、何より”アクスタケース”ですから、何も疑うことなくカラビナの色だけを見て購入し、ほくほくにこにこしながら今度こそまっすぐ帰りました。



無事帰宅し、落ち着いた頃合いを見計らってアクスタを開封、四方八方から愛でたあとに、例のケースを取り出して、そこに仕舞おうと思いました。そしてアクスタとケースを横に並べたところで、私は初めて気づいたんです。


どう考えたって、推しの頭が飛び出る…。


長方形のケースです。何とかして斜めに入れてみたのですが、案の定それでも眉辺りから頭が入らないんですね。私、飛び出た笑顔の推しを目の前にして沈黙。


―――現代の推し活、難しい―――






平成の(缶バッジやラバーストラップ等小さな)グッズ収集って、こう…他人に見せるというよりかは、自分で楽しむという目的が大きかったように思うんです。だからそれを身に着けるオタク側も、綺麗にディスプレイするというより自分の個性を大切にしていた気がします。そのような方ばかりではないと思いますが、私の周りではその傾向が強かったように見受けられました。

どちらが良い・悪いというわけではございません。ただ、平成の世に生きているつもりの私にとって、現代のハイカラな推し活をするには、もう少し注意力が必要だったなと思った出来事でした。

ちなみにアクスタケースには、丁度壊れたパスケースの代わりとして、交通系ICを入れています(なぜかこれはシンデレラフィット。…なんでだ)。


恐らく私はこれからもVtuberの沼にハマり続け、その過程でグッズに触れることも多々あるでしょう。もしかしたら痛バを組む機会に恵まれるかもしれません。そのときはどうか、先にグッズのサイズを測ってから入れ物を買うよう、未来の私に宛てて、ここに記しておきたいと思います。




今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました‼








【”ぱぺっと”というグッズがあるらしい。…これはぬいぐるみ?ストラップ?】on



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