みいにわざやみ

Thankyu

チョコにまみれて


-俺はバレンタインチョコを貰ったことがない。


もう、バレンタインが来るたびにこの日を呪っていた。「クソっ聖人がどうした。ぶっ殺してやる」(とっくに死んでる)


ある日、空を眺めると流星がたくさん降ってるのを見た。


「君の名は」じゃねえんだよ。隕石落ちて死ぬのはゴメンだぜ!!


なのでこう願いました


「バレンタインデーにチョコまみれになりたい」と


それから月日は流れ、次の年のバレンタインデーの前日の夜


星空を眺めていました、すると


「そういえば流れ星が流れていたときになんか願ったなぁ、まだあれ有効なのかな?」


と呟きました


そして、寝る支度をして布団に入り、眠りにつきました


「おやすみなさい」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


朝になるとなんだか、俺は布団の違和感をかんじた


なんと、ベッドが飴細工、布団が綿飴で出来ていた


そして家がなんかおかしいと、気がつき


壁はチョコショコラ、窓は飴細工、で出来ていて


飴細工の窓の外の景色はぼやけてよく見えねぇ


すると外から大人のお姉さん達の声が聞こえた


なにやらキャッキャと談笑が聞こえてきました


男子学生は飴細工の窓を叩き「誰か助けてくれ!」と叫びました


ですが、外の女性達には糠に釘ときこえていねぇ


家の中の構造は扉があるが、固められているのか開かねぇ


すると突然お姉さん達は一斉に


『いただきま~す!』と言ってきやがった、うるせえ、拡声器でがなり立てる活動家よりうるせぇ


すると、家が凄い振動がなって、壊されるような音がした


だが、外の様子はわからん


何度か、壊されるような音がしてから、天井が崩れてきた


明るい光が差し込みます、それと同時に巨大なフォークとナイフが現れた


「解体工事」じゃないねんやから!!!


もう俺はパニックで綿飴の布団のなかに潜り込む


崩れゆく家の中で、おそるおそる、外をみる


巨大なお姉さん達がおそらく俺の家を崩しては美味しそうに食べている


どんどんお家は巨大なお姉さん達に食べられていく


そして、とうとうベッドとふとんだけ残された


俺は周りを眺めると巨大な皿の上にベッドと布団と俺が


居るだけな事に気が付いた、まるでまな板の上の鯉、いや小人やな


周りを見ると口の唇の大きさが


上下合わせて2メートル横が6メートルもあり


顔の大きさが大きな家ほども有るお姉さん達が平らな大地の周りに聳えていた


すると、おさげのお姉さんが言った


「まぁ美味しそうな小人さんがいるわ」


ミディアムヘアのお姉さんが言った


「君のお家食べちゃった、美味しかったよ」


セミロングヘアのお姉さんがぬかしおる


「でも大丈夫、私たちの胃袋のなかにお家があるよ」


ボブヘアのお姉さんが言いはじめる、頭宇宙猫なるわこんなん


異世界転生ならぬ胃世界転生じゃねーかよ


「どのお姉さんのお家に還りたいか選ばせてあげる」


それを聞いた俺は失禁してしまった、某番組のルーレットのパジェロじゃねえんだよ


すると尖った帽子を被ったポニーテールのお姉さんが


「君を今からチョコフォンデュにくぐらせて食べてあげる」


と言った


そしたら、体の服を指で破かれ素っ裸にされた、生まれたての子羊だな


ポニーテールのお姉さんは俺を指で摘まみ


チョコフォンデュに潜らせると巨大で肉厚な唇でキスをして


大きな舌でぺろぺろなめ始めた


全身を巨大な舌に舐められるのは初めての体験だった


そして、チョコが体から無くなるとまた潜らせては舐めてを繰り返した


それを何度かすると、指で持ち上げて俺に見えるようにわざと大きな口を開けた


しばらくの時間そのままにしている、なんだよこの焦らしプレイは


口の中で怪獣のように蠢く舌や、のどちんこや、食道に続く喉を魅せつける


俺は「食べないでくれ・・・!」と泣きながら懇願してた


それから、お姉さんに、口の真上から食べ物として落とされて口内に収まった


お姉さんは口内に収められた美味しい俺を舌と上顎で何度も舐たり


舌の裏に入れたり


空間を作って口腔を叩くのを味わっっていやがる


口内で男子学生を弄ぶ


洞窟の中の俺は「食べないで・・・」と懇願し


肉壁や巨大な白い鍾乳石を叩いたり蹴ったりしたが


叩いても蹴っても衝撃は吸収されて洞窟の主を楽しませるばかり


次第にお姉さんは飽きたのか俺を舌で食道に誘う


なんとか抵抗しようとしてみる


捕食者は喉に違和感を感じたのか、口を開けて別のお姉さんが洞窟を覗いてくる


俺はなんとかのどちんこにつかまっていた、死にたくないからね


しかし、お姉さんは無慈悲にも俺を嚥下した


こうなると変な考えも入ってきて


「お姉さんが嚥下をした、食道に入らなくて良かった、お姉さんが肺炎になりそうだから」


食道のぬらぬらした狭い肉癖を通っている間に温かい感触とともに


服がヌチャっと溶けていってる


胃の前に幽門が見える、胃の弁の器官で逆流を防ぐ効果がある


胃袋に入った食べ物はお姉さんの胃壁を叩きましたが


お姉さんを気持ちよくするだけです


「俺は人間だから食べ物じゃない!」と叫びました


しかしお姉さんはお腹の食べ物に対して「胃袋に入ったんだから君は食べ物よ」


と言われてしまった


「俺は胃に入ったら溶けてしまう」と必死に抵抗したが、上から大量のご飯やらジュースやらなにやらが降ってきた


俺は「お家に返してくれ!」と叫んだ


するとお姉さんはお腹の小人に対して


「君のお家は私の体内にあるでしょ」


「だから君のお家は私の体の中よ」


と言われてしまいました


だんだん、胃袋のなかがこなれてきて、おやつも動かなくなってきました


そして、お姉さんに消化吸収され栄養にされてしまった


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ハッ!?と俺は布団の上で目覚めました


「俺は尖った帽子のポニーテールのお姉さんに食べられて死んだはずじゃ?」


と不思議に思っていた


しかし、体は特段変わったこともなく、家も日常の家で


それから、普段通りに朝の支度をして玄関から出ると


そこには尖った帽子を被ったポニーテールのお姉さんがおり


驚くとお姉さんが「おはよう元気?」


とか抜かし間髪入れずに「私と結婚してください」


といわれたので頭の中が真っ白になってあっけにとられていました


すると「まだ名前を聞いていなかったよね?私は千寿なまこ」


「これからよろしくね、贄田遊(したゆう)君」


「私は実は怪異で結婚する相手を丸呑みしないと結婚出来ないの」


と言ってキスをしました


めでたしめでたし

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