演繹的推理入門

演繹とは「一般的な原理から、論理の手続きを踏んで個々の事実や命題を推論すること」と新明解国語辞典第七版では説明されています。


噛み砕くと「確実に正しいと言える既知の前提から、確実に正しいと言える未知の事実や命題を発見する思考プロセスのこと」です。


他の辞書も見てみましょうか。


Deduction: the process of using information you have in order to understand a particular situation or to find the answer to a problem

[問題解決や状況把握のために既知の情報を処理する過程のこと](Oxford)


Deduction: the process of reaching a decision or answer by thinking about the known facts, or the decision that is reached

[既知の事実や過去の判断を考察することで未知の判断や答えに辿り着く過程のこと](Cambridge)


3つの説明全てに共通しているのは、「既知の確実に正しいと言える情報」を根拠にして考えている点です。演繹的思考では確実な情報からしか推論を行ってはいけないのです。


仮説や想像を根拠にした、演繹に似て非なる思考プロセスを、アブダクションと呼びます。


私が助手をしている探偵さんは、このアブダクションを「二流以下」だとか、「数撃ちゃ当たる戦法」、「マグレ当たり量産器」などと馬鹿にしています。ホームズさんが得意としていた推理法らしいのですが・・・。


はい。ということで、演繹的推理って何なのか、分かっていただけたでしょうか?


では、今回はここまで!ご読了、ありがとうございます!

よいお年を

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