第14話怪談
「キジマさん」は自身を話題にした者達の元を訪れ、問いを投げかけた。その答えによって相手を赦すか、呪うか、秤にかけた。
やがて、「キジマさん」の話は事故の事実と、その後「キジマさん」が現れ、問いを投げかけるところまで引っ括めて「怪談」となった。
しかし、語り継がれるうちに、本編である悲劇のストーリーより後に現れる現象の方があまりに恐ろしい為、そちらが主となり、また問いより答えが求められてしまったのだ。
恐ろしい「キジマさん」から無事に逃れる為に。
3つの問いの答えは、決して1つずつではない。
僕達が必死こいて覚えた答えは正解例の一つであって、それだけではないのだ。
だけど、「キジマさん」と遭遇して、覚えた答え以外を答える者はまずいないだろう。
そもそも本編の方が語り継がれるうちに、どんどん原形から逸脱していってしまってはこの怪談は成り立たない。
僕は可能な限り、当時の友人知人、その手の話に詳しい者、実際の事件、事故の資料、その他怪しげなモノまで掻き集めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます