第2話 戦いの結末

 釧路に再び平穏が訪れたと思われた矢先、冬の寒さが厳しくなる夜、街には新たな脅威が忍び寄っていた。雪が深く積もる中、突如として出現した謎の人物「雪影」が、暗い夜道で一人、また一人と市民を襲い始める。彼の動きは驚くほど素早く、被害者たちはまるで幻のように姿を消してしまう。


**シーン: 図書館**


 烈は、釧路市警察から再び呼び出され、奇妙な事件の調査を依頼される。市警は、最近増加している失踪事件が、謎の人物「雪影」と関係があると睨んでいた。しかし、雪影の正体は誰も掴めておらず、唯一の手がかりは、被害者の周辺に残された奇妙な雪の結晶だけだった。


**警察署長:**

「烈さん、再びお力をお借りしたい。市民が次々と姿を消している。この雪影と呼ばれる人物が関与している可能性が高いんだ」


**烈:**

「雪影…不吉な名前だな。これまでの事件とは次元が違うようだが、全力を尽くそう」


**シーン: 釧路の雪山**


 烈は雪影の手がかりを追い、釧路郊外の雪山へと向かう。そこは人の足跡も少ない、雪深い山岳地帯。かつて釧路に住んでいた者たちが、この地にまつわる古い伝説を語り継いでいた。それは、雪影と呼ばれる忍者が、ある時代にこの地に姿を現し、影のように動いては雪に隠れる術を使いこなしていたというものだった。


**村の古老:**

「雪影はただの伝説じゃ。彼は影のごとく忍び寄り、雪の中に溶け込んでしまう。誰もその正体を知らんが、雪影の跡には必ず死が残るとされておる」


**烈(思索):**

「この雪影が伝説そのものなのか、あるいはそれを利用した新たな犯罪者なのか…どちらにしても、危険な相手であることに変わりはない」


#### 第14章: 雪影との対決


**シーン: 雪山の奥地 - 廃れた寺院**


 烈は雪影の足跡を追い、雪山の奥深くにある廃れた寺院にたどり着く。そこは荒れ果てた場所で、かつて修行者たちが身を寄せていたという。しかし今は、雪影が拠点とする場所であり、そこで彼の正体と計画が明らかになる。


 雪影は、かつて釧路の地に封印されていた力を操るため、古代の遺物を探し求めていたのだ。彼の目的は、烈が前の事件で阻止した力を再び手に入れ、釧路の全てを支配することにあった。


**雪影:**

「お前が烈か。邪魔をするならば、影とともに消え去るがいい。私の力を前に、貴様に勝ち目はない」


**烈:**

「お前が釧路を狙う理由は何だ?歴史を歪めることに何の意味がある?」


**雪影:**

「意味?私にとって、歴史は力そのものだ。過去の力を支配し、未来をも我が手にする。それが私の使命だ」


 激しい戦闘が寺院内で繰り広げられる。雪影は、その名の通り雪と影を利用した巧妙な戦術で烈を圧倒しようとするが、烈もまた数々の戦いを経て成長した探偵だ。彼は冷静に雪影の動きを分析し、相手の弱点を見つけ出そうとする。


#**シーン: 寺院の地下室**


 戦いの中、烈は寺院の地下に封印されていた古代の遺物を発見する。それは雪影が求めていた力の源であったが、烈はそれを破壊することで雪影の力を削ぐことに成功する。雪影は、力を失い追い詰められ、烈との最後の一騎打ちに臨む。


**雪影:**

「私の力を奪ったところで、釧路は私の影から逃れられない!」


**烈:**

「釧路の人々を脅かすことは、許されない。ここで終わらせる!」


 烈は最後の力を振り絞り、雪影を打ち倒す。雪影は倒れながらも、最後に「影は消えぬ…いずれまた現れる」と言い残し、雪の中に消え去る。


 雪影を倒し、釧路には再び平穏が戻る。だが、烈の心には、新たな戦いの予感が残る。彼はこの先も、釧路を守るために戦い続ける覚悟を決める。


「影が完全に消えたわけではない…。だが、釧路の人々を守るために、私は立ち続ける」と、烈。


**終幕:**


 雪影との戦いは終わったが、釧路には再び新たな脅威が訪れるかもしれない。烈は、探偵としての使命を胸に、今後も釧路の平和を守るために立ち向かっていく。



 **シーン: 釧路 - 地元の居酒屋**


 釧路の街の小さな居酒屋で、烈と美咲は飲みながらリラックスしたひとときを過ごしていた。彼らの間に流れる雰囲気は、戦いの日々から解放された穏やかなもので、二人はふざけ合いながら楽しんでいた。


**烈:**

「最近の事件のせいで、もう少し休息が必要だな。美咲、ここでちょっとした漫才でもやってみないか?」


**美咲:**

「漫才?私が漫才をするなんて、想像もできないけど…まあ、やってみましょうか。」


**烈:**

「それじゃ、まずは僕から始めるよ。『最近、僕の探偵仕事が忙しくて、家で猫を飼う余裕がなくなっちゃったんだ。』」


**美咲:**

「そうなんですか?それでどうなったんですか?」


**烈:**

「『だから、猫の代わりに、毎晩自分でネコ耳をつけて寝ることにしたんだ。』」


**美咲:**

「(笑いながら)それはおもしろい!でも、ネコ耳をつけて寝るって…どうしてそんなことを?」


**烈:**

「『だって、ネコ耳があれば、夜の間に何かが起きたとき、僕もすぐに反応できると思ってね。』」


**美咲:**

「なるほど、それでちゃんと反応できたんですか?」


**烈:**

「『もちろん。ネコ耳をつけたままだと、寝返りを打っても…机の角にぶつかって起きるだけだったけどね。』」


**美咲:**

「(笑いながら)それは痛そうですね。でも、確かにネコ耳をつけたら、普通の人よりも反応が早くなりそう!」


**烈:**

「じゃあ、次は美咲の番だよ。何か面白い話があれば教えて!」


**美咲:**

「うーん、それじゃあ…『最近、私は料理を始めたんですが、料理本を見ながら作ると、どうしても本のページが汚れちゃうんです。』」


**烈:**

「料理の本が汚れるって、どんな料理を作ってるんだ?」


**美咲:**

「『それが、実は…料理本を見ながら、間違ってスパゲティソースをページにぶちまけてしまったんです。』」


**烈:**

「それは大変だ!そのページはスパゲティのレシピになってしまったんじゃない?」


**美咲:**

「『そうなんです。今ではそのページが一番のレシピ本になってます。おかげでスパゲティが絶品ですから!』」


**烈:**

「(笑いながら)なるほど!美咲のスパゲティレシピはもう絶対にスパゲティ本には載らないね。」


 二人は笑い合いながら、楽しいひとときを過ごした。釧路の街には、こうした日常のささやかな楽しみがあることで、彼らの絆がさらに深まっていった。

 私は烈の帰りを旅館で待っていた。私達は温泉に入り、それから酒盛りをした。

 烈が私を隣の部屋に敷いてある布団へと連れて行く。彼はキスをしながら、私の浴衣の帯を解いていく。

 私はされるがままに身を任せた。浴衣がするりと布団の上に落ち、私は上半身が裸になった。烈も急いで自分の浴衣の帯を解き、ボクサーショーツ一枚の姿になる。

 烈は再びキスをしながら、私を布団へと押し倒してきた。彼は私の腕を頭の上に持ち上げ、浴衣の帯を私の両手に掛けてきた。


 何をするのだろうと、私は黙って見ていた。烈は私の両手を帯で縛り始めた。それはきつくなく、むしろとても緩やかだったが、私は両手を使えなくなった。


「美咲、今夜はもっと面白いことをしようか…」

「え?」


 烈の言葉に、私の心臓はさらに速く鼓動し始めた。彼の手は、私の肌に触れるたびに、電流が走るような感覚を引き起こした。烈の指先がゆっくりと私の鎖骨をなぞり、胸元に近づいていく。私は息を詰めて、その先に待っている未知の感覚に期待と緊張が入り混じる。


「美咲…」烈は再び私の名前を囁き、優しく唇を私の耳元に寄せた。彼の息遣いが肌に触れ、私は思わず小さく震えた。烈は私の反応に微笑んだようだった。


 彼の手が再び動き始め、私の肌をゆっくりと撫でながら、彼の唇が私の首筋に落ちてきた。私は目を閉じ、全ての感覚を烈に委ねる。彼の温かい口づけが私の心に安らぎを与えると同時に、体は燃えるような熱を帯びていった。


 烈は私の上半身を愛おしむようにゆっくりと愛撫し、彼の唇と指が全てを包み込んでいく。私はその心地よさに身を任せた。

 

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笑撃の迷宮QUEST4 鷹山トシキ @1982

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