第37話 さっ、飛べっ。

あの爺様たちは達人どころか、仕事のできないポンコツだったのだ。

あとは、

後は、自分の決意のみ。

家も知られていて……

その家もこの先住み続ける自分の家になるかもしれなくて……

手抜き作業をなんとも思わずにできる輩ゆえに……

何かいやがらせされたらどうしようという懸念は消えず……


私は申告を躊躇してしまっていた。

さっ、飛べっ。いつ飛ぶんだ、今だろっ。


自分にカツを入れる。


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