第19話 仕込み失敗!だめだこりゃ!
総裁選候補の記者会見で、小泉氏にぷらんぷらん記者の田中氏が「小泉さんが首相になってG7に出席されたら知的レベルの低さで恥をかくのでは」と『的確な質問』をした。これに対して『何も考えず』すかさず「私に足りないところがあるのは事実です。しかし、補ってくれる最高のチームを作ります。田中さんにこのような指摘を受けたことを肝に銘じてにあいつマシになったなぁと言われるように頑張ります」と小泉は返した。この質問は、環境大臣の時、世界の要人から最低のおバカさんと言われたことに対抗して見せたもの。やはり、気にしている部分であることが明確になった。まるで小泉のぶら下がりの記者のように親しそうに答えている。これは『仕込み』確定。仕込んだ方は「やったぁ」と、しめしめとしてやったり顔で乾杯しているだろうが、自ら弱点・本性を暴露してどうする。実際に討論会になれば、「…」「それはですね、こんな話がありまして」などとしどろもどろになる。すかさず、ある記者が「あの記者会見のように即答できないのですか」と返され、「あれは台本があり、決められた台詞を言ったまでで意味も分からないまま、右から左で…」「今回は問答集を用意されてなかったのですか」「ありましたが覚えられず、で。もやっと浮かんでは消え、言葉にならないだけで…、次回までに覚えられるよう頑張ろうかと」「あっ、もう結構です」。
ある記者が「最高のチームのメンバーは」と食い下がると、「それはその時に考えます」「それが、今でしょ」「まだ、首相になっていないので」「なってからでは遅いのでは」「形になっていないだけで、構想はあります。いざとなれば、パぁ~と浮かんできてサッと形になりますよ」「…。最高チームの代表者を小泉さんの代わりに立てた方が早いのでは」「強いチームってのは、監督が優秀な現役選手ではなく、まとめるのが監督ですのでそれはないですね」「采配ができると」「采配ですか…、採点は皆さんが行ってください、私は頑張るだけですから」「采配と採点は違いますよ」「頭に浮かんだのは採点でして…采配って、野菜か何かですか」「だめだこりゃ」
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