永久不滅の密室ミステリたち
小野ニシン
前説
密室ものは、本格ミステリーを象徴する存在として常に創作され続けてきました。人が出入りできないはずの空間で殺人が起こる「密室殺人」という現象は、最もシンプル不可能犯罪であり、それゆえに100年以上に渡って数多の読者と創作者を惹きつけてきました。
私もカクヨム上にてすでにいくつか密室ものの短編を書いており、今は公募新人賞に向けて密室をテーマにした本格ミステリ長編を書いているところです。そのために最近は密室ものをよく読んだり考察したりしています。
この度、カクヨムは8月9日~8月31日まで毎日投稿をしたらリワードをくれるというキャンペーンを行っていることを知りました。リワードは欲しいですが、毎日小説を書くのは厳しい。でも、過去に読んだ作品の感想なら書くことができそうなので、この連載を始めることにしました。
なお、しばしば混同されることがあるのではっきりさせておきますが、密室ものはクローズドサークルとは異なるものです。密室殺人は不可能犯罪の一種であり、人間が立ち入ることが不可能に見える状況で行われた殺人事件のことを言います。一方で、クローズドサークルは閉鎖環境に複数人が閉じ込められた状況にことです。
これからほぼ毎日、密室ミステリを1作ずつ取り上げ、何かしら感想か考察を書いていきたいと思っています。第1回は、エドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人』です。
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