リリーフの起用法について

 先日の試合で、12回表の時点で全選手を使い切るということがありました。


 そこまでインターネットでフォーカスされませんでしたが、個人的には大問題に感じました。


 万が一、12回裏に、良くて引き分けしかない阪神が、選手をケガさせようという精神になっていれば、それが明らかなラフプレーじゃない場合、ドラゴンズは選手を出場させられなくなり負けるという可能性があったかもしれません。


 11回裏に福永選手が死球を受けたものの、12回裏は特に何事もなく試合が終わったため、無事に引き分けとなりましたが。


 与田剛さんも中スポの記事で自身の経験を振り返りつつ批判していたようですが、個人的には打順の入れ替えミスで代打・三ツ間が起きたときよりアカンだろうと思いました。


 ただ立浪監督がリスクを顧みないところがあるのは以前から知っているので、それは驚きませんでした。(9回までに捕手を使い切ったり)



 そもそも、この試合は前日に小笠原投手にアクシデントがあり、1回を投げて降板していました。


 その次の試合で、先発のメヒア投手がピンチを作ったとは言え、早めに降板させました。この時点でリリーフが酷使になるリスクがあったわけです。


 さらに、9回裏、追いつくために、野手に野手の代打を出していくことで、ベンチメンバーが減る。それが奏功したのか追いついたために、延長戦となり、さらにメンバーが減っていった経緯です。


 その翌日の試合では打線が点を取り、先発の大野雄大投手が7回まで頑張ってくれましたが、こういう限界ギリギリでどうにかするということが、たまにある印象です。



 首脳陣は、リリーフの運用について、一人ベンチ外にしたり、ベンチに入れても実質オフだったり、四連投はなるべく避けようみたいな配慮はしていますが、いかんせん先発投手に早めの代打を出したり、早めに降ろす傾向があるように思えます。仕方ないアクシデントもありますが。


 また、野手登録が基本多く、リリーフのベンチ入りが絞られることによって、一人はベンチ外で休めたとしても、その試合で柔軟な起用がしづらくなることもあります。


 負けパターン勝ちパターンみたいに分けることによって、逆に同じ投手が連日投げることになり、疲弊したり間が空きすぎるということも。ロングリリーフの専門家がベンチに入ることも少ない。


 今はもう負けられない試合が続くから、多少無茶しているという面があるかもしれませんが、わりと開幕からずっと同じような印象があります。


 たとえば、野手が初回からめちゃ点取れて、先発投手がすごく頼もしければ、誰が監督でもこうはならないかもしれませんが、現状はそういうチームではありません。


 ただ、誰をどう使うかはある程度首脳陣が選んでいるわけで、言い訳できない部分もあるかなと思います。

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