偽物。偽物。偽物。紛い物。パクリ。

エリー.ファー

偽物。偽物。偽物。紛い物。パクリ。

「闇を払う」

「怪談話を楽しみたいのだ」


「理は言えぬ」

「林の中で死を感じさせてもらいたい」


「十字路には呪いが積み上げられている」

「白い鏡」


「校舎の裏には魔術師が一人」

「カラースプレー」


「変わりゆく現状」

「コピー機。黒髪。窓硝子。烏。白い蛍光灯」


「掌の底に、何がある」

「マグカップ。インターホン」


「サングラスには嘘がある」

「杉の木。膨らむ世界の噂どまり」


「黒い絶望」

「長兄」


「凍えてしまう前に砂を握り潰す」

「サンプル」


「神になるためには虹を渡らなければならない」

「バスタオル」


「海こそ美しい」

「赤いカーテン」


「伝統には闇がつきものだ」

「寂しい夜をあなたのために用意しました」


「変えられないものだ」

「文字数」


「世界が人を作ったのだ」

「丸眼鏡」


「真っ赤な死が欲しい」

「ドローイングでいいんですよ。書けばいいんです。何で、意味を見出そうとするんですかね。あなたのための鏡をここに用意しただけなのに、何で怒るんですか。分からないことをそんなに恐れなくたっていいじゃないですか。あなたの感覚は間違ってないんだから楽しんで下さいよ。ねぇ。それでいいじゃないですか。私は、そういうあなたのことを愛してるんですよ」


「土俵際の地球儀」

「そんなものはありません。人と人の関係が、重力を生んで地球を作り出しました。そのうち、時間が手に入らなくなります。もしも、私のことを忘れないでいる予定なら、この御守りを燃やして下さい」


「積み重ねられた賞金が私たちを変えてくれるだろう」

「冷蔵庫。冷たい着物。自動扉。樹海。オートバイ。車。信号機。花火。アスファルト。ボールペン。万年筆。空虚。剣玉。皮膚」


「鼠を食べるのだ」

「着物。窓際。首を括って亡くなった」


「狐の欠片を渡しなさい」

「炬燵。折り紙。車椅子。工房。金額。札束。マッチ」


「腕輪と伝統」

「囲炉裏。飯」


「誰にも殺されたくない」

「ブラウン管のテレビ。ビュッフェ。両膝」


「学んでいる内に死を理解することになるだろう」

「カーペット。いつか必ず死にます。本当です。嘘ではありません」


「画面の中に冷たい水を見た」

「お化け提灯。夏休み。冬休み。秋休み。春休み」


「俵にはプライドが詰まっている」

「小泉八雲」


「真実がある」

「稲川」


「答えがある」

「楓」


「真理がある」

「秋の風が聞こえる」


「女性の勝ち負けに意味などない」

「紫色の火花があったとして、それ以上の価値はない」


「女性は男性の後ろを歩くべきだ」

「時計台の殺し屋」


「女性は、弱い生き物だ」

「錆びついた時間が僕を活かしてくれる」


「女性は男性より劣っている」

「薬箱」


「女性には、世界がある」

「日焼け止め」


「男性は優秀である」

「空気」


「男性こそ本物の人間であり、女性は下等である」

「一週間」


「女性と男性の間には、越えられない壁がある」

「土」


「女性が優れているわけがない」

「満月」


「男性のために世界があるのであって、女性は礎になるべきだ」

「挑発」






「戦えよ。絶対に負けるなよ」

「好きにはなれない」


「負けるなよ」

「嫌いになって欲しい」


「お前の戦いには、価値があるんだぜ」

「もっと、嘘を重ねて欲しい」

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偽物。偽物。偽物。紛い物。パクリ。 エリー.ファー @eri-far-

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