スーパーファミコン

【SFC他】ドラゴンクエスト3 ダブル魔法使いの勧め

 タイトルには「SFC」と付けたが、ここではスマホ版なども含めた従来のリメイク作品すべてに当てはまる(HD-2D版は仕様が根本的に異なるので例外)。本作をプレイした人ならパーティ編成にはそれぞれ意見があるとは思うのだが、私としては使2ことを強く推奨する。


 リメイク版ではルイーダの酒場でキャラメイクしたときに、任意の「たね」を割り振ってステータスを増強し、その結果で性格を変えることもできる。魔法使いと最も相性のいい性格は、スタミナの種(体力)を全振りした「タフガイ」である。少なくとも冒険の初期から連れ回すのであれば、これ以外の選択肢はありえないと言っても良い。


 タフガイは、言うまでもなく体力の成長率が最も高い。また、最初のドーピングによって体力を10ポイント前後盛れるので、レベル2に上がったときに最大HPが一気に20以上も増えたりする。これにより、魔法使いの最大の弱点である打たれ弱さ(死にやすさ)を、かなりカバーすることができる。


 タフガイにすると素早さや賢さ(最大MP)は抑えられてしまうのだが、もともと魔法使いの素早さは大したことがない。素早さが大幅に伸びるのはレベル30以降なので、必要ならその時に性格を変更すればよい。MPについては1人では足りなくなるかも知れないが、2人体制にすることで補う形である。


 「リメイク版は鞭やブーメランで範囲攻撃ができるようになったので攻撃呪文の価値が薄められた」という意見を見ることがある。まあ相対的にはそうなのだろうが、だからといって魔法使いの価値は下がっていない。耐性で無効化されることはあっても、標準的な進行では攻撃呪文のほうが圧倒的に強い。また魔法使いはスクルトを使えるのも重要であり、2人がかりで連続して唱えればあっという間に守りを固めることもできる。


 上の世界の後半のボスは攻撃呪文の通りが悪く、魔法使いでは一見すると不利に見える。しかし、ここで役に立つのがだ。タフガイによって多少なりとも力が上がっているというのもポイントで、僧侶のルカニと自らのバイキルトをかけてから殴ればメラミ並のダメージを確実に与えられるようになる。ちなみにバハラタで購入可能。シリーズ定番のわりにいまいち使いどころのないアイテムが輝くのでぜひお試しを。


(ちなみにボストロールは守備力貫通の「痛恨の一撃」が厄介だが、ターゲット切り替えが可能なSFC版においては「敵にバイキルトをかけて痛恨を封じる(バイキルト中は会心/痛恨が出なくなる)」という鬼手が存在する。当然基本ダメージは倍増するので、スクルト連発で切り抜けよう。GBC版は確かバイキルトに関係なく会心/痛恨が出たはず)


 また、魔法使いは毒針を装備できる。毒針使いが2人いると、かなりの確率でメタルスライムを倒せるようになり、ガルナの塔の上層部でのレベル上げの効率が上がる。盗賊を入れて3人体制にすればほぼ確殺である。


 ファミコン版の攻略では「レベル21でバイキルトを覚えたら転職」というルートが推奨されたりするのだが、耐久力の増したリメイク版では最後まで魔法使いのままで連れ回せる。もっとも裏ボス相手だとHPの低さが気になってくるので、呪文を一通り覚えたら(パルプンテはスルーしてもいいかも)盗賊に転職させて、スタミナの種を盗んでHPをさらに補強しよう。


(ちなみに盗賊はレベル40から体力の成長が鈍るので、ドーピングするならそれ以降が望ましい。以降はほぼ1ずつしか成長しなくなるので、上限値などを気にせずにスタミナの種を食わせまくって構わない)


 ところで魔法使い→盗賊のルートだと僧侶の呪文を使えない。裏ボスに挑むならザオリクが欲しくなるかも知れないが、気にする必要はない。なぜなら、ゾーマ城の南のドラゴンからスタミナの種を集めていると、副産物としてヒドラから世界樹の葉が大量に手に入るのである。神竜はにらみで眠らせてくるのでザメハがないのは不便かも知れないが、最後尾の1人だけでも使えれば誤魔化せるだろう。


 さて、魔法使い(盗賊へ転職予定)を2人入れるのなら、あと1人は僧侶呪文が使えることが望ましい。素直に僧侶を最初から入れるのか、ダーマ神殿で賢者を作るか。どちらにしても転職のタイミングはどうするのか。ここから先はそれぞれのプレイヤーが考えてみよう。実際にプレイした感想では、最初から遊び人を入れるのも意外とおすすめできたりする(防具が安上がりで強い、口笛で連戦、お手玉でメタル狩り等)。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る