僕の運命を変えた12月18日〜遅発性ジスキネジアとの闘病生活〜

十色

第一章 発症

第1話 12月18日

 この日のことを、僕は一生忘れることはないでしょう。

 2022年12月18日。遅発性ジスキネジアとの闘病生活が始まった、あの日ことを。


 あの日、僕はいつもどおり会社に行き、デスクワークに勤しんでいました。まあそんなに大変な仕事ではなかったのです、いわゆるルーティンワークですね。だから僕は今日も普通に仕事をして、普通に家に帰って小説の構想を練ったりするはずでした。


 だけど、この日は違った。そのようにはならなかった。


 確かあれは午前10時頃、いつものようにタイピングをしているときに違和感を感じて。なんか左手が動かしづらく、そして自分の意志とは無関係に動き出したり。まあ気のせいだろうと仕事を続けていたのですが、左手だけではなく右手までも同じような動きをするようになって。さすがにおかしいなと思っていたら、今度は首までもが勝手に動き出すようになり、加えて痛みまで出てきてしまって。


 これではもう仕事を続けることはできないし、早めに対処した方がいいと強く感じて会社を早退。とりあえず整形外科を受診するに至りました。だけど、どの病院に行ってもあまり真剣に診てもらえなかったんですよね、不思議だけど。


 だけど一箇所だけ、僕の状態を診て、そして薬手帳の内容をしっかり診てくれた病院がありました。そのときにメモを渡され、それにはこう記されていました。


『遅発性ジスキネジアの疑いあり』と。


 そのときに診てくれた先生が、とりあえず今かかっている精神科に行ってこのメモを見せてあげてと言われ、僕は言われたままにお世話になっていた精神科に行くことに。ただその精神科、結構遠いんです。電車で一時間程度かな。とりあえず電車で病院まで行くことにしたのですが、ここで一気に僕の状態が本格的におかしくなって。それはまるでダンスをしているかの如く、私の意志とは関係なく首が激しく動き、両手も動き出しました。今でも忘れない、というか忘れられないのですが、電車内で僕の周りの人達が奇異の目で見てきて。正直ショックだったけど、今はそんなことを気にしている場合ではないとさすがに開き直って。約一時間程、その奇妙なダンスを続けざるを得なかった。


 そしてなんとか病院に着いて、緊急という形で診察をしてもらいました。受付の人もものすごく心配そうな顔をしていましたね。まあ、そりゃそうだろうなと。こんな動きのする人間を僕自身も見かけたことなかったですし。なのですぐに診てもらえました。


 診察室に入って主治医に例のメモを見せたのですが、とにかく焦っているように見えましたね。今までそんな主治医の表情を見たことがなかったので、今の僕はかなりヤバい状態なのかなと察しました。まあその通りだったのですが。


 二種類の薬を残し、それ以外の薬をストップ。なぜ二種類残したのかというと、僕も知っていたけれどその薬には筋弛緩作用があるのです。だから残したのだということは容易に想像できましたね。だけどその他の薬を一気に服用をストップするということは半端じゃない離脱症状が襲ってくることも理解していたし、危ないことも知っていました。そして主治医が僕につけた病名は『遅発性ジスキネジア』。メモを書いてくれた整形の先生の予想は当たっていたのです。


 2022年12月18日。

 僕の地獄のような毎日が始まった日。

 絶対に忘れられない日。

 忘れてはならない日。


 僕の運命、そして人生が変わってしまった日。


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 すみません、変なことをお聞きしますが、これちゃんと文章になってます?

 一応推敲はしてみたものの、タイピングをして文章を書くのはもう二年振りなのでちょっと心配になってしまいまして……。

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