魔法使いドロシーのなんでも相談室 ~お悩み『解決』します~
月這山中
お部屋改装
「屋敷の改装がしたいの。一日で」
「どうして改装したいのですか」
「話す必要ある?」
「改装後が想像と違ったらガッカリでしょう。必要です」
「別になんだっていいのよ。いままでの見た目に飽きただけ」
「しかし屋敷全体となると一日では難しいかと。一週間待てますかね」
「一日じゃないとダメ!」
「おっと」
「失礼しました、一日はきっちり守って欲しい」
「では魔法工事中、お暇でしょう。旅行をプレゼントしますのでどうぞお好きな場所へ」
「ええ、そうさせてもらうわ」
彼女は屋敷へ戻らなかった。
代わりに内務省が訪ねて来た。
「どうぞ、お調べください」
私は手つかずのままの屋敷の中を案内した。
「魔法工事の弊害で無茶な行使をすると時空が断裂するのです。それを狙ったのかと」
「ご協力感謝します。彼女は大量の国費を横領していました。屋敷のどこかにその証拠があるはずです」
「いえいえ」
彼女につけた位置特定の魔法を、私は発動させて彼らに見せた。
「彼女の悩みを解決するため、ですから」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます