第14話 詩『静かな部屋の中で』
夕闇が近づいた部屋の中
小さな写真立てから
一匹の猫が飛び出して
影づたいに
ベッドの側に腰かけた私は
眠ったままの横顔から
気ままな姿に視線を移す
いつからか
部屋の中に思い出を
飾るようになっていた
ふたりの写真は
色彩を帯びていたけれど
私にはどれも色褪せて見えた
枯れ果てたはずの目の
ふるふると
足もとに擦り寄った後
猫は、夜の
なおんと鳴いた
仰ぎ見た窓の外には
ふたつの世界
ゆっくりと一筋
星が流れた
不意に、私の手の甲を
懐かしい温もりが撫でた。
※
一緒に毎日更新を頑張っている、夢月さんからお題を頂いて詩を書いてみました。
ちなみにお題は、①あなたのいない部屋 ②黒猫 ③希望でした。
🔽夢月みつきさまのマイページ
https://kakuyomu.jp/users/ca8000k
『まいにち』にネタのタネをありがとうございます😊
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