第10話

 街を徘徊していると,ゲームセンターから声高に話しながら出てきた若者たちが急に黙りこむ。こちらを見ている。金髪や青目や鼻ピアスのいかにも危うげな連中だ。急ぎ足で行きすぎたところで,居酒屋の駐車場に屯する強面衆の視線に気づく。

 勘違いなどではない。みなが挙って注目している――

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