スノーマンは終日吹雪峠に夜伽す――惑乱の人③――
せとかぜ染鞠
第1話
猿の大群か!――
いや違う!――
皺まみれの顔面を除き真っ赤な液滴の逬る巻き毛に全身をおおわれた短軀のそれらはひどく憤慨しつつもべそをかく人面をもつのだ。一体全体得体の知れぬ彼らが自らを極限に丈高く見せようとするごとく胸を反らせ伸びあがりながら 360度方面より迫りくるなり飛翔したまま牙を剝いて襲いかかる。
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