【映画評論】私の好きなヴァンダム②

 ジャン=クロード・ヴァン・ダム様は演技力がないって?


 そう……かもしれない。だがそれは脚本が悪いんだ。


 あらゆる界隈で散々酷評をされておりますが、以下の作品は彼の演技がとても良かった作品です。


『レプリカント』


 今回もwikiを見ずに、記憶だけで語っていこうと思います。



「もしもこの世界にヴァンダムが二人いたら! ダブルゼータヴァンダム!!」

ナレーション:千葉繁。


 という、ふざけた木曜洋画劇場のCMは置いといて。

 

 


 これは敵と味方の二人のヴァンダムが戦うお話。


 この映画のヴァンダムは演技がとても良かったです。


 特に敵役のヴァンダム。


 そう、この映画はかなり哲学的で、はっきり言って賛否は分かれます。


 よくあるワイルドで暴力こそ全てのマッチョな敵役ではなく、知能は高く警察では捕まえることができない連続猟奇殺人犯の役を見事にこなしました。


 過去に母親から虐待を受けた彼は、暴力を振るう(またはその素振りを見せる)母親を見つけると殺人を繰り返していました。

 感情の無い演技、そして少年時代に親から受けた虐待の言葉「バッドボーイ……」とつぶやきながら静かに殺人を終えるその姿は、今までのヴァンダムとは違っていました。


 ちなみに主人公側のヴァンダム。犯人の遺伝子を使ったクローン人間で、テレパシーで犯人を追跡する役でしたが。この縁起はちょっと見ていて恥ずかしくなります。

 まるで子供のように怯えながら縮こまる姿、娼婦の前で童貞少年の様にどぎまぎしてしまう姿、これが本当にあのヴァンダム様なのか……。


 おそらくこの映画が伝えたかったのは、親の教育次第で純粋だった子供も殺人鬼にもなってしまうと言う事。

 生まれながらに悪魔の子などいないのだということかもしれません。


 ある意味エクソシストへのアンチテーゼなのかも、悪魔は子ではなく親だった。……私の考えすぎかもしれませんね。


 ということで、かなり昔に見た映画なので内容は全然違ってるかもしれません。


 私のおすすめヴァンダム映画ですので、興味があったらご視聴してみてはいかがでしょうか。

 最近はサブスクでなんでも無料で見れる時代……たぶん、あるよね、ヴァンダム映画だし……。


 ちなみに見終わってのクレームは受け付けません。いや、そのクレームもぜひ共有したいかも(笑)



 追伸。一人二役を演じたヴァンダム様。この映画をきっかけに悪役の道が出来たのかもしれません。


 実際『エクスペンダブルズ2』のヴィラン役のヴァンダム様は適役だっと思いますね。


 こちらは筋肉アクションスターお祭り映画なので万人にお勧めですかね。


 

 以上、私の大好きなB級アクションスター、ジャン=クロード・ヴァン・ダム様についてのエッセイでした。


 次は何を書こう……。

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