廿九 塩鯛狩り
ある
その町の市場では、新鮮な
出迎えた
「おや、これは?」
「道の途中で仕留めたんですよ」
なるほど、わざわざ
人のいい
大いに喜び、
その宴席でおだてられた
「もう一度仕留めてきましょう」
と外へ出た。
「俺は先に
いいか、さっきみたいに矢を刺したやつを持ってくるんだぞ」
そして
「いやあ、運よくまた
いけしゃあしゃあと、こんなでまかせを言う。
しばらくして、使用人が戻ってきた。
「さあ、私の仕留めた獲物をごらんにいれよう」
が、そこで
使用人の手の中には、なぜか、矢の突き刺さった塩漬け
なんで
「あ、あれーっ? さっきの矢は当たらなかったのか?」
使用人はきっぱり答えた。
「はい。
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