第二十回 整形外科

 今朝になっても足というか腰の痛みが引いてなかったので、ケースワーカーさんに連絡を取り許可を得てから整形外科に行きました。

 一応近所では評判良いらしいところに。

 開院して一時間ほどだったのに、待合室はまばら、というか私の他はひとりしかいない。

 ちょっと嫌な予感。

 整形外科なんて、足腰に不安持ってる高齢者がロビーでたむろってるもんだと。

少なくとも私が今まで通ったことのある整形外科はそうでした。

 なんでこんなにいないの?

 まぁ、おかげですぐに診察に入れましたけど。

 先に記入しておいた問診票と照らし合わせながら、いくつかのやり取りのあと触診。

 痛みをつげた個所から脱腸を疑われ、鼠径部付近をゴリゴリ。

 それらしい兆候がなかったのか触診後、レントゲン撮影に。

 久しぶりに横たわったレントゲン撮影台、なんか高揚しましたね(笑)

 数枚撮って終了。少し待たされたあとレントゲン写真を見ながら再び診断。

 特に異常なし。脱腸でもないらしい……疑いは晴れていないみたいだったけど(苦笑)

 原因不明なので、しばらく様子見に。

 湿布か塗り薬かと問われたので迷わず塗り薬を選ぶ。暑さで汗をかき、湿布はすぐはがれて用をなさなくなるから。

 処方箋をもらって医院を去る。

 ……正直、なんだかな、です。

 もう少し何かしてくれると思っていたんですよ。今まで行ったことのある整形外科はそうしてくれてたから。

 痛むところ、どんな痛みかを聞いて触診して、それから対応的な処置をしてくれてました。

 腰が感じがすると言えば牽引、しつこい腰痛で電気治療。肩の痛みに赤外線当ててからマッサージとか、何かしらしてくれてたんですよ。

 でも今回は何もなし。

 せめてもうちょい足動かして、痛みの個所調べるとかしてくれてもいいんじゃね?

 対処的でもいいから、ブロック注射するとか痛み和らげる何かしてくれてもいいんじゃね?

 それとも、最近の整形外科って皆こうなのかしら?

 なんだかんだ言うて、整形外科行くの十何年ぶりですし、よくわからんのです。

 塗り薬で痛みは幾らか引いた気はしますが、薬で治るものなのかもわからん。時間が治してくれるかもしれないけど、そうでなければセカンドオピニオンも考えとくべきかもしれない。


 ……昔、ぎっくり腰をやったときに行った個人医院、あそこは凄かったよなぁ。

 それまで通院してたところじゃ良くならなかったので、当時勤めていたところの高齢の嘱託さんがお勧めしてくれたへ行ったら、一発でよくなったもの。

 ひどい腰痛がずっと続いていると告げたら即レントゲン、ぎっくり腰と診断したら赤外線当ててからちょっときつい整体。

 ビックリ仰天、ずっと続いていた痛みがスーッと引いた。

 施術の翌々日に参加した東宝映画のオールナイト上映で、映画館のそれほどクッションの利いていない椅子に一晩座ってても痛みがぶり返さなかった!

 そのときの一回きりしか行ってなくて、場所も記憶があやふやで今もやっているかも不明だけど、平日午前の早い時間でロビーに人が一杯だったあそこは間違いなく名医だった。


 ではまた明日。

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