〇収録「宇宙のあいさつ」

〇評価（10点満点）

　アイデア：４（５点満点）

　文章　　：４（５点満点）

　合計　　：８

〇あらすじ

　新しく雇った青年は、能力があり、品行方正だったが……

〇寸評

　星新一らしい「奇妙な味」のする作品。アイデアも文章も実に星らしい。

　前期と中後期の星新一を橋渡しする作品と言えよう。

　おそらく、これをおもしろいと思えない人は、中後期の星新一を読んでもあまり楽しめないだろう。

　そういう意味では、リトマス紙の役割を果たすショートショート。

　この作品のあとに載っている『夜の流れ』も、中後期の「奇妙な味」がしないでもないが、アイデア、文章ともにいまいちである。

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