第7話 特別報酬とお嬢様ゲット!!
キングゴブリンは消滅した。
ドロップアイテムもゲット!
・ゴブリンソード×1
・ニコラ銀貨×1
よし、討伐完了したところでソンブレロの村へ戻りますか。
村へ戻り、冒険者ギルドへ。
受付嬢のお姉さんにまずはアンドレアさんのことを話した。
「……すまない。アンドレアさんは死んだ」
「そう、ですか。でも、アウレアさんの為なら本望だったと思います。ありがとうございました」
そんなわけで俺は【特殊クエスト】を達成。
通常報酬として金貨10枚を貰った。
それとクエスト達成後の特別報酬をお姉さんから受け取った。
「この服は?」
「それはアクアローブという水の加護が付与された服です」
「おぉ、なんかまともっぽいな!」
【アクアローブ】
【鎧】
【効果】
水属性が付与されたローブ。
水属性攻撃の耐性が大幅にアップ!
もちろん、俺は直ぐに装備した。こりゃいい! やっとマシな装備が増えてきた。
「ありがとうございました。アウレア様」
「いいんだよ。さて、俺は旅立つ」
「もう、ですか」
「早く帝国へ向かいたいんだ」
「せめて一日だけ滞在してください」
なんかお姉さんから懇願され、断りづらかった。
「分かったよ。でも泊まる場所がないんだよな」
「では、私の家に」
「え? お姉さんの? いいの?」
「はいっ」
受付嬢のお姉さんの家へ向かうことに。
「ところでお姉さん、名前は?」
「私のことはリディアとお呼びください」
「へえ、良い名前だ」
「ありがとうございます。嬉しいです」
お姉さんの笑顔は可愛かった。
家に到着すると、そこは村にしては立派な豪邸だった。……お金持ちなのかな。
「お嬢様なの?」
「は、はい。私の祖父が都市伯でして……」
「やっぱりお嬢様だったのか」
「そんな。私は令嬢といっても、ただの田舎令嬢です」
自信なさげにリディアは落ち込む。
そうかなー。こんな美人で胸も大きいのにな。モテそうなものだけど。
家にお邪魔する。
中は広くて快適。香水の良い匂いもする。
「おぉ、これは素晴らしい家ですね~」
俺の肩に乗るニキシーがきゃっきゃと笑う。
「わっ、猫ちゃんが喋ってる……!」
「今更ですが、リディアさん。ボクは精霊ニキシーです」
「凄い、はじめてみました」
「よろしく」
握手する一匹とお嬢様。リディアは肉球をプニプニしていた。
「おかえりなさいませ、リディアお嬢様。それとお客様」
そうこうしていると老執事が現れ、歓迎してくれた。
「マッケンジー、食事をお願いします」
「分かりました。お嬢様」
なるほど、彼はマッケンジーと言うのか。かっこいい人だなぁ。
リディアさんの家で飯を食ったり、温泉に入ったりした。
温泉にはビビったが、リディアの御父上の趣味らしい。
俺は部屋を借り、ベッドの上へ。
仰向けに倒れ、ニキシーをお腹の上にのせていた。
「アウレアさん、良かったですね」
「ん?」
「あんな美人のお嬢さんに気に入られ、こんな大きな屋敷にも案内され、最高じゃないですか~」
「まあな。でも、そうだな。前の村からこんなことが続いているような」
「人助けっていいものですね!」
「ああ。だが、犠牲者も出ている。素直には喜べないかな」
「なにを言っているのです。冒険とは常に危険と隣り合わせ。そりゃ、たまに死人が出てもおかしくはありません」
ニキシーはまともなことを言う。
そうだな、これは冒険なのだ。
俺はこのレベルダウンの謎を解く為に先へ進まねばならないのだ。
勇者? 魔王? そんなのはどうでもいい。
快適なスローライフを望むね、俺は――!
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