中学の修学旅行で沖縄へ行った。

沖縄が行き先ということは、当然狙いは平和教育だ。

戦争を体験したお年寄りから当時の生活ぶりを聞かせてもらったり、ガマという自然洞窟の見学に行ったりした。

ガマは戦争当時、防空壕のような役割で使われていたのだという。

体調が悪くなる人もいるから無理しないでとガイドさんが言っていた通り、ガマを出てから体調を崩す子が何人かいた。

私は暗くて狭いところが苦手だから怖かったが、元気だった。

しかし、何か見たと怯える子もいた。

その日の夜、ホテルでオバケが出たと先生まで来る騒ぎになったらしい。

本当に怖いことがあったらしく、先生だけでなく、体験した本人たちすら何があったのか、何を見たのか語ってくれなかった。

ちなみに私と同室の子は、私がベッドから転がり落ちてありえない軌道を描いて転がりながら熟睡していた寝相が怖かったと語った。

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