トンネルが苦手

私はトンネルが苦手だ。

車で通るようなものもだめだし、人が通る用の小さなトンネルでもだめだ。

何かいそうで怖いのではなく、生理的に無理というのに近い。

あるとき、バイトでポスティングをしなくてはならなくて住宅街を回っていたときのこと。

そこに小さなトンネルがあった。

ペアを組んでいた人がそのトンネルを通って向こうへ行こうと言う。

私は散々嫌だと言ったのだが、強引に腕を掴まれトンネルを抜けることに。

何てことはなく無事抜けられたあと、ペアの人が笑顔で言った。

「あんな死んでからもずっと立ってるだけの存在、怖がっちゃだめ」と。

私は何も見ていないのに。

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