第4話 ご存じですか 昔は川水浴でした・・
夏休みと言えば、レジャーとなると普通にキャンプとか海水浴ですよね。バッテン昔の子供たちの夏のお遊び(レジャー)は、すぐ近くにある川でのお遊びがもっぱらやったとです。
ただ、川のすぐそばは殆どが成長真っ盛りのコメ作りの田んぼで、当時は盛んに害虫駆除のために農薬が使われておったのです。その頃の農薬は劇薬で効き目が大きいものが普通に使用されていたので、川で遊ぶにも子供に影響がないように農薬の使用が終わってからとなっておりました。子供たちはお休みですが、当然のごとくどこの家庭も夫婦共働きが殆どの時代、大人のいない川遊びは今と同じく大変危険だったので、部落の子供は昼飯後に集合してみんな連れだって泳ぎに行っていたのです。
また、泳ぐ場所には長さ4mくらいの竹の棒に黄色の布切れ(ハンカチよりちと大きい)をくくり付け、”ここで子供だけでおよいでるよ~~”と離れたところからでも分かるように目印を立てとかないとダメだったのです。昭和40年はじめ頃は、片田舎の少年たちの遊びと言えば裏山か目の前の田んぼの先の川くらいしかなく、ボンボンがようやく自転車を買ってもらえるかどうかの時代でした。👀🏊♂️🏊♂️🏊♀️
川で遊ぶ際には、お手製のゴム紐利用の金鉾や水中メガネ使っての魚とり、堤防からの飛び込み遊びでした。田に散布される農薬のせいか、シロサギとかカワウ、カモなどの野鳥は見たことはなく、トノサマガエルやアカハライモリなんかがたくさんいましたね。
そして、川水浴のあとは前述した部落の水場で洗いものして、その横にある良家の庭の日陰でスゴロク遊びをさせてもらっていたのです。お父さんが警察官で、3年ほど先輩の方が頭脳明晰にて、自分で忍者(伊賀・甲賀・風魔・他)のスゴロクなどを自作されており、5時のサイレンが鳴るまでみんなで必死に遊んでました。
とにかく、遊ぶ道具やゲームなどが殆んど無かった時代、大人は酒を飲み子供たちは自然の中にあるもので遊んでおったのです。本当に健康的なまいにちでしたね~?
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