推しに合法的に会うために家族に内緒でVtuberデビューしたら家族全員Vtuber関係者だったのだが⁉︎
ガジガジ
第1話:そうだVtuberになろう!
Vtuberとは顔を出さずに声とアバターだけを使って配信する人たちのことである。
(※実写を出している人もいる。)
そして俺はどこにでも居るただVtuberが好きなしがない男子高校生だ。
特に親、兄妹がどこかの大手会社の社長、俳優、モデルなどの有名人ではない、至って普通である上に1人ずつ兄と姉がいて下には1人妹がいるだけの兄妹が少し多いだけでいたって一般的な家族だ。
俺は色々なジャンルのVtuberを見ているが推しは企業勢だと、
VLIVEの夢中 キララさん(ユメナカ キララ)、フレーダー ヴラッドさん
個人勢なら猫耳 ミタマさん(ネコミミ ミタマ)、を推している、
この3人以外のライバーさんのLIVEもよく観に行くし推しもいっぱいいる。
あくまで俺は1リスナーでしかないので直接会うことやイベントを除いて話すことは不可能に近い、
だからと言ってライバーさんの家に押しかけたりする厄介ファンになりたいわけではない、
そこで俺は閃いた「そうだ!Vtuberになろう!」
(Vtuberになれば合法的に推したちに会える! 待って? 俺天才じゃね?)
そこから俺はVtuberになりたいと思うようになり、
実際Vtuberになるには苦労した高校生活2年と少しという人生で一番輝いていると言われている高校生活を犠牲にして資金を集めた、
(もっもちろん、とっ友達はいるよ)
本当は高校生になってできた友達は少ないが決して俺は教室の端でうじうじしている根暗ではない…多分、
そうしてちょうど先月Vtuberになるための資金が貯まったのでVtuberになるために必須なPCやマイクなどを買ったのだが、
Vtuberになる上でまずは見かけ? キャラデザがかなり重要になるので、
2dモデルやイラストはケチるわけにはいかない。
だからと言って高校生なので100万はかけれない、
ということで唯一知り合いのイラストレーターである神絵師ポン子先生に2dイラストを頼もうと思う、
ポン子先生は多くの有名Vtuberの生みの親なのでVが好きな人なら必ず知っていると言っても過言ではない、
流石に交流があったとしても引き受けてくれないよな〜
ダメ元でDMを送ったが意外な反応が返ってきた。
「あの俺Vtuberになろうと思って…」
『え?Vtuber始めるの?じゃあ私が全部作ってあげる!』
「いやでも流石に…お高いでしょ? …予算は30〜40なら…」
『お金?そんなのいらないわよ!』
『まぁ…お代はユーマがドチャクソ有名になって、私をさらに神イラストレーターにしてくれれば満足よ!』
(※ユーマは優真がネットで使っている名前)
「いやいや! ポン子さんは元々神絵師じゃないですか!」
『そう? でも向上心は大切だと思うんだけね〜』
「そもそも俺が売れるって確証ないじゃないですか!」
『そんなことないよ! なんせ私が生み出したガワがあれば誰だろうと一躍有名になるんだから!』
「確かにそうですよね…」
(確かにポン子先生が言う通りVtuberはガワを作った人によってスタートダッシュが変わってくる、仮に無名の人がガワを作って初配信まで何もしないで配信をしたら視聴者は大抵少ないのだが、ポン子先生のような神イラストレーターが作ったガワなら多くの人が初配信を観にくる)
『な〜んて冗談だよ笑、まぁ私が作ったガワなら初配信に人が多く来て話題になるだろうけど実力がない人はその後落ちぶれちゃうからね〜まぁ君とは長い付き合いだけど君は声が良くてトーク力がある、
まぁつまり私が言いたいのは君はVtuberの素質がある!……かも? 知れないってことさ!』
「なんか途中ちょっと曖昧でしたが…ですけど僕なんかが伸びますかね?」
『Vになる前にそんな卑屈になっちゃダメだよ! もっと強気でいかないと〜』
『って…ことで2dイラストとかその他諸々は私の独断と偏見で作っていくから〜じゃ早速作業してくる、』
「ちょ、俺の意見は?」
本当に作業を始めてしまったらしく既読がつかなかった、
ポン太さんが作ったらさぞかし素晴らしいガワが完成するとは思うが、せっかくだから自分の意見も聞き入れて欲しかったな〜
と手元にある幼稚園が描いた落書きのような要望を書いたガワのイメージ図を見て思った。
後日このイメージ図を送ったらフツーにボツにされた…
結構自信あったんだけどな…
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