俺が創作したSCP100体が日常に出始めてきた!?
バナナ連合会
第1話 俺はとうとう幻覚を見始めてしまった!?
みなさん。こんにちはあるいはこんばんは。
俺はどっかのアニメの冒頭にありそうな言葉から朝が始まった。
睡眠不足なのか目がイッてしまったのかは知らないが、俺はとうとう”幻覚”というものを見ている。
そうそう、俺の後ろからずっとガン見しながら、ついてきているストーカーらしき謎の黒い人間らしき物体はなんなのだろうか?
あの黒い人間らしき物体は俺に何か強い恨みでもあるなのだろうか?
普通に考えて、怖すぎる。
せめてもの救いとしてはまだ朝ということ。
みなさん。想像してみてください。
今は夜です。
何か黒い人間らしき物体がガン見しながら、ついてきています。
俺なら、何があっても問答無用で猛ダッシュで自宅に帰ります。
なぜかだって?
そんなの怖いに決まっとるからやないか!!
俺にだって、怖いものはたくさんあるよ…
ピエン…
で、どうすれば良い?
友達に助けてもらう?
でも今、友達いないの。
俺は悲しいことに友達が誰1人もいない。
なぜなら、俺は5歳の頃からおじいちゃんがSCP大好き人間でおじいちゃん家に行くと毎回、SCPの話しをウンザリと聞かされてきたため、いつの間にか俺もSCP大好き人間になっちゃったわけ。
そして、7歳の頃から”空いてる時間全て”をオリジナルのSCPを作るのに使ってきたから、友達を作ったことがない!!
あ。あと、さっきの”空いてる時間全て”に注目!!
俺は1人で何回も頷く。
うん。それだけオリジナルのSCPを作るのに熱心だったってことだよ。
それよりも!マジで、どうするの!?
俺は考えた。
これが霊だとしたら、他の人に擦りつければいいんじゃね?
みなさん。わかってます。
私がこの行為をした瞬間、クズになることはご存知の上です。
ですが、このストーカーが善良な霊だった場合、私は非常に良いことをした、ということです。
なになに?悪霊だった場合はどうなるだなんて?
そそそ、そんなことは知りませんよ!?
だって、今、俺は何されるかめっちゃ怖いです。
なので、これは自分を守るための正当防衛です。
次はなんだって?他の人に擦りつけたら、その人も怖い思いをするし、正当防衛ではない?
自分が助かればいいじゃないですか!?
みなさんがこの立場だったら、どうすると言うのですか!?
自分で考えろだって?
酷く過ぎませんか!?
いや待て待て。自分で考えろということは他の人に擦りつけるは自分で考えたこと。
よし。まぁいっか。
じゃ!ねぇよ!
他の人が困るではないか!!
なら、他の人じゃなければ良いってことですね。
じゃあ、まずは家族で様子見して、悪霊だったらそのまま耐えてもらって、善良な霊だったら俺に擦りつけてもらえばいいですね。
ですねではないのよ!俺!
俺、兄弟とかいないし、両親も海外出張中でいないのよ。
ん?まず他の人から間違っているんじゃ…
家族は俺と変わらないし、まぁ大丈夫。
で、問題は誰に擦りつけるかなんだが…
俺がそう考えていると、後ろから声がした。
「おーい!恋太郎 (れんたろう)!おっはよう!!」
俺は反射的に後ろを振り返り早口でいう。
「とうとう謎の黒い人間らしき物体のストーカーも俺の名前を言いながら、無様に突っ込んできたか!?」
あ、あ、あ。
俺の時が止まってしまった。
突っ込んできていたのは謎の黒い人間らしき物体のストーカーではなく、親友の佐伯 京佳 (さえき きょうか)だった。
これ詰んだパターンじゃないですか?みなさん。この状況、どう思いますか?
京佳はクソを見る呆れた顔で俺の顔面に右ストレートを喰らわせてきた。
「バキッ!!」
俺は頭蓋骨が折れた効果音をつけた。
「あ、ごめーん。恋太郎ー。間違えて殴っちゃったー。」
京佳は棒読みで俺に謝罪をしてきた。
みなさん。私の顔の何割陥没していますか?
はいはい。8割陥没しているのですね。
それじゃあ!もう死んどるわ!!
俺は心の中で変なことをしながら、京佳に挨拶を返す。
「おはようございます。京佳様。本日は気に召されなくて大変申し訳ございません。」
俺は謝罪ぽい何かを言った。
「うん。恋太郎のおかげで最悪の朝を迎えることになったよ。」
それから京佳はいつも通り長々と話しを展開していくのを聞くのが、俺の仕事みたいなものなんだけど、京佳の後ろからチラチラと謎の黒い人間らしき物体のストーカーが目を合わせてくるんだが…
めっちゃ怖い!今すぐに誰に擦りつけたい!
ていうか、まず目ないのに、どうやって目を合わせるねん!
みなさん。そこの部分は聞いてないことにしてください。
俺は謎の黒い人間らしき物体のストーカーのチラチラになんとか耐えながら、俺は京佳の話しを聞き終わった。
あのさ。毎回毎回、謎の黒い人間らしき物体のストーカーっていうのめっちゃ疲れるから短くしない?
俺はこの世の誰よりもネーミングセンスがないため、クソみたいなあだ名をつける。
その名は「ブラックストーカー」。
よし決定。少し言いづらいけど、もういいや。
何?みなさんの意見を反映していないって?
みなさん。ここは私の心の世界です。
なので、決定権というものは私にあると思うのです。
だから、絶対王政や。従え。
心の中のみなさんは反発しても無駄ですよ。
だって、すみませんでした!
俺が全て悪かったです。俺はあくまでもこの心の世界の象徴であり、国民統合の象徴であるだけので、大変申し訳ございませんでした!!
俺は心の中で今日一の謝罪をした気分でいた。
なになに?次は京佳様の謝罪よりもこっちの謝罪の方が気持ちが入っているって?
あんなキモち悪いやつになんで俺が心から謝罪をしなければならないだ!!
はい。そうですね。みなさん。
私が1番謝罪をしなければならないのは佐伯 京佳様でしたね。
大変申し訳ございませんでした!!
「ねぇ、恋太郎。聞いてる?そろそろ学校に行こ…」
俺は京佳が話しをしているところに割り込んで、盛大な土下座謝罪を始めた。
「大変申し訳ございませんでした!!佐伯 京佳様!!私の失態から招いたことに全身全霊で心から謝罪します。」
京佳の顔を見ていなかったため、俺は京佳がどんなことを思っていたかは知らないが、おそらくこれで大丈夫だろう。
そして、俺はここで閃いてしまった。
みなさん。私は良い案を思いついてしまいました。
親友なら、いつも一緒にいる。
でしたら、京佳様にブラックストーカーを擦りつけてれば、いいじゃないですか。
擦りつけ方知らんけど…
俺は意見だけ言って、みなさんの意見を聞かずに目を瞑り、正座になって、心の中で京佳につけつけ呪文を唱え始めた。
その内容は至って簡単。
ただ単に心の中で「つけつけ」を連発して言うだけ。
俺は京佳にブラックストーカーがつく姿を想像しながら、そろそろ潮時だと、判断したため最後の呪文を唱える。
「ねぇ、恋太郎。何してるの?」
「ブラックストーカーよ!つけ!!」
俺が両手で京佳を両足を掴んだと思っていたかったが、なぜか京佳はしゃがんでいた。
何か柔らかくて丸みを帯びたものを掴んでいる気がする。
俺は恐る恐る目を開ける。
「あ…」
本当の本当の詰んでしまった。
俺は京佳の両胸を掴んでいた。
「何してるのよ!!馬鹿!!」
俺は京佳に8割陥没させられた顔面ではなく、股間に思いっきり蹴りを入れられた。
俺は効果をつけたかったが、それどころじゃなかった。
俺は倒れると、心の中では国民による俺の罵声と絶叫が鳴り響いてきた。
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